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2000 年度 実績報告書

CO_2選択再循環とNO_X還元によるコージェネレーションエンジンシステムの排気浄化

研究課題

研究課題/領域番号 12650206
研究機関徳島大学

研究代表者

三輪 恵  徳島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00026147)

研究分担者 MOHAMMADI Ali  徳島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (40314885)
木戸口 善行  徳島大学, 工学部, 講師 (70294717)
林 弘  徳島大学, 工学部, 教授 (00035627)
キーワードディーゼル燃焼 / 燃焼生成物 / 二酸化炭素 / NO_X / 黒煙 / 排気再循環 / 炭化水素
研究概要

高い総合エネルギー効率を有するコージェネレーションシステムは,エネルギーの有効利用と環境保全の観点から,重要な位置を占めている.民生用小規模システムでは,熱効率が高く,CO_2排出量が少ないディーゼル機関が多く利用されているが,NO_Xや黒煙の排出が問題となっている.NO_Xの低減には,燃料噴射時期を遅延して燃焼を抑制したり,排気ガスを再循環させたりすることが有効であるが,これらは,黒煙の悪化を招くだけでなく,燃焼ガスによる機関内部の腐食が避けられない.このため,本研究では,コージェネレーション用ディーゼル機関のNO_Xと黒煙の低減を目的として,排気ガス中のCO_2を水蒸気の共存下で選択的に回収して,これを吸気に再循環するとともに,燃焼室内でのNO_X還元によりNO_X低減効果の増大を図るシステムを検討している.
今年度はまず,小型反応装置を用いて炭酸カリウムK_2CO_3により二酸化炭素の吸収実験を行った.実験では,長さ300mm,直径φ20mmで100℃に保温した反応管に炭酸カリウム含んだ活性炭(300gK_2CO_3/1000gCarbon)を組み込んだ.ここに,ディーゼル排気を模擬して,水蒸気を含んだ二酸化炭素・窒素混合ガス(11.8%CO_2)を100℃まで加熱した後反応管に導入し,反応管を通過したガスのCO_2濃度を計測することにより,ガス流量とCO_2吸収量の関係を明らかにした.その結果,本研究で用いた化学的吸収法は,二酸化炭素を吸収する性能を持っており,その吸収量はガス流量の増加とともに低下することを示した.また,急速圧縮装置を用いた実験で,過濃高乱流燃焼場で熱分解炭化水素によるNO_X還元反応が存在することを示した.
今後は,CO_2の吸収および回収に及ぼす導入ガスの温度,水分量,CO_2濃度などの影饗を調べるとともに,本技術をディーゼル機関へ適用し,NO_Xと黒煙の低減を図る.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 中美智子: "高温場における燃料の熱分解と酸化に及ぼす燃料性状の影響"第38回燃焼シンポジウム講演論文集. 431-432 (2000)

  • [文献書誌] Sugiyama Shigeru: "The oxidation of propane on nonstoichiometric calcium hydroxyapatites in the presence and absence of tetrachloromethane"Applied Catalysis. A・198. 171-178 (2000)

  • [文献書誌] 木戸口善行: "直接噴射式ディーゼル機関の排気煙とNO_Xに及ぼす高スキッシュ燃焼室の効果"日本機械学会2000年度年次大会論文集. IV. 335-336 (2000)

  • [文献書誌] Kidoguchi Yoshiyuki: "Reduction Mechanism of NO_X in Rich and High Turbulence"Proc. of 15^<th> Int.Symp. on Diagnostics and Modeling of Combustion in Internal Combustion Engines COMODIA2001. (発表予定). (2001)

  • [文献書誌] モハンマディ アリ: "ディーゼル燃焼におけるNO_X生成過程に及ぼす高圧噴射と燃料組成の影響"自動車技術会2000年秋季大会学術講演会前刷集. 100・0. 13-16 (2000)

  • [文献書誌] 林弘: "微量の硝酸性窒素および亜硝酸性窒素の湿式還元分解"日本化学会誌. 547-551 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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