研究課題/領域番号 |
12650208
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
藤田 恭伸 九州大学, 工学研究院, 教授 (90037763)
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研究分担者 |
内田 悟 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (80038041)
白 強 九州大学, 大学院・工学研究院, 助手 (00274499)
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キーワード | 沸騰熱伝達 / 多成分流体 / 混合媒体 / 限界熱流束 / 濃度依存性 / ミクロ液膜 |
研究概要 |
(1)核沸騰の熱伝達を支配する気泡の発生、成長、離脱、再発生の気泡サイクルの変化をとおして多成分流体多成分流体の沸騰熱伝達の濃度依存性が現れとの観点から、多成分流体の気泡成長の数値解析モデルを作成し、数値シミュレーションのための定式化を行った。単成分流体について検証し、実験との良好な対比を得た。 (2)二成分流体について管内強制対流条件下の沸騰実験と圧力損失を測定し、単成分流体の特性との相違を検討した結果、圧力損失には基本的な違いはないが、熱伝達は部分核沸騰領域で劣化することが判明した。 (3)三成分流体のプール沸騰曲線を冷媒混合液について測定し、熱伝達劣化と相平衡図との関連性を検討し、低沸点成分の気液濃度差よりも、露点と沸点の温度差であるボイリングレンジが伝熱の濃度依存性の支配要因であるとの確信を得た。
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