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2001 年度 実績報告書

感性を考慮した機械音響制御用音質評価システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 12650231
研究機関広島大学

研究代表者

中川 紀壽  広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80031128)

研究分担者 東 明彦  海上保安大学校, 機械工学講座, 助教授
関口 泰久  広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60226644)
キーワード感性 / 機械音響 / 制御 / 音質評価
研究概要

機械化・工業化は我々の生活を豊かにしたが,同時に騒音という社会問題をもたらし,早急な騒音対策が要求されている.
そのため本研究では,機械音響の低減の指標となる人間の聴覚を考慮した音響制御用音質評価システムの構成を目的としている.機械音響の評価手段として,Zwickerのラウドネスを用いる.機械音響をラウドネスを用いて評価した後,その結果を考慮した機械音響の低減加工を行い,その加工された音響を用いて聴き取り調査を行い、さらにその結果をA特性,バンドレベルを騒音評価手段とした騒音低減結果と比較,検討した.
ラウドネスによる騒音評価は,サンプル音(未加工音)をFFT処理して得たパワースペクトルから,各周波数帯に対する計26個のバンドレベル(1/3オクターブバンド)を求めた.A特性による騒音評価は,サンプル音(未加工音)をFFT処理した後,各周波数成分について,計26個のバンドレベルを求めた.バンドレベルによる騒音評価は,サンプル音のFFT処理後のスペクトルについて計26個のバンドレベルを求めた.
上記の加工により重み付けされた騒音に対し,各手法に対し機械音饗低減を行った.次に低減加工した音響(加工音)に対し,一対比較法(浦の変法)を用いて聴き取り調査を行った.その結果、以下のことが分った.
1/3オクターブバンドレベル分布パターンにより,A特性による加工音は低周波帯,ラウドネスによるものは高周波帯にそれぞれバンドレベルピークを持つ騒音に対して高い騒音低減効果が得られる.しかし,中周波数帯にバンドレベルピークを持つ騒音に対しては各低減方法間の差がないため,最も簡単なバンドレベルを用いた低減が効率的と言える.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 中川 紀壽: "ラウドネスによる人間の聴覚特性を考慮した騒音評価と騒音低減法"日本機械学会講演論文集. No.025-1. 349-350 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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