研究概要 |
本研究では,すでにはかりとして実用化されている「ジャイロ式力(フォース)測定器」(以下GFMSとよぶ)を3次元的に加わる力を測定するセンサとして改良し,その運動解析から実用性,技術上の問題を明らかにしてきた。本年度は,試作の第1段階として力測定器のみを備えたGFMSの本体だけを試作し,力測定器としての基本的特性を検討し,つぎの点を明らかにしている。 (1)入出力特性に不感帯があるものの,力センサとしての特性はほぼ満足である。 (2)角運動量が小さいために,出力軸まわりの不平衡質量の影響が大きい。機械的にバランスをとることが重要である。 (3)微小な力センサとするためには,構造上限界がある。 今後,本研究の結果をふまえて,測定器としての実用化への道を操るつもりである。
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