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2000 年度 実績報告書

摩擦フリーTracing型人工能動触角

研究課題

研究課題/領域番号 12650251
研究機関広島大学

研究代表者

金子 真  広島大学, 工学部, 教授 (70224607)

研究分担者 原田 研介  広島大学, 工学部, 助手 (50294533)
辻 敏夫  広島大学, 工学部, 助教授 (90179995)
キーワード触覚センサ / トレースセンサ / トルクセンサ / 形状センシング / 能動センシング / 能動触角 / 弾性棒
研究概要

単軸のトルクセンサを用いて,トレース面の凹凸形状を再構築することができる摩擦フリーTracing型人工能動触角の基本動作原理について考察した.原理的には2次元形状を再構築するためには2軸トルクセンサが必要である.一方,最少の単軸トルクセンサを想定した場合,触角先端部の変位はトルクセンサで検出できる変位成分とトルクセンサでは検出できない変位成分に分解できる.トルクセンサで検出できない成分は触角と環境との摩擦によっても影響を受けるため,一般的な触角形状に対して,単軸トルクセンサだけでトレース面を再構築することは不可能である.ところが,弾性棒として直線形状の弾性棒を用いた場合には,トルクセンサで検出できない変位成分が軸力に対応する.一般に単位の力を触角の軸方向に作用させた場合の変位量は,軸に垂直方向に作用させる場合の変位量に比べ,無視できる程度に小さい.したがって,トルクセンサで検出できない変位成分は実質的に無視できることになる.つまり,単軸のトルクセンサ出力とトレース面の形状がほぼ一対一に対応する.このような考察に基づいて,単軸のトルクセンサだけで,摩擦の影響を受けずに2次元形状が実用上問題なく再構築できることを理論的に明らかにした.さらに,触角を高速で動かした場合にトルクセンサに介入するノイズ除去を考慮に入れた信号処理方法,さらにセンサの応答特性を向上させるために,弾性棒のダイナミクスを考慮に入れた信号処理方法についても考察した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 金子真: "Tracing型人工能動触角"日本ロボット学会誌. 18・8. 1173-1179 (2000)

  • [文献書誌] Makoto Kaneko: "Pulling Motion Based Tactile Sensing."Proceedings of the Fourth International Workshop on Algorithmic Foundations of Robotics. FR16-FR26 (2000)

  • [文献書誌] Makoto Kaneko: "A Whisker Tracing Sensor with 5mm Sensitivity"Proceedings of IEEE International Conference on Robotics and Automation. 3908-3913 (2000)

  • [文献書誌] Makoto Kaneko: "A Whisker Sensor for Manufacturing Application."Proceedings of IFAC Conference of Mechatronics. 220-225 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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