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2000 年度 実績報告書

実規模電力系統における内部共振の解析

研究課題

研究課題/領域番号 12650275
研究機関京都大学

研究代表者

垣本 直人  京都大学, 工学研究科, 助教授 (70136133)

キーワード内部共振 / WEST30標準系統モデル
研究概要

本年度は中西地域60Hz系統における内部共振の解析を行った.作業内容および得られた結果を以下に示す.
1)まず,電気学会のWEST30標準系統モデルのデータを計算機にとりこむ作業および解析プログラムの改良を行った.発電機および制御系がかなり詳細に表現されているため,系統動揺のシミュレーションプログラムおよび固有値解析プログラムを改良する必要があった.これにより,詳細なモデルに対応した解析プログラムを開発することができた.
2)つぎに,三相短絡故障時の系統動揺をシミュレーションし,故障時間が短いと動揺が減衰し,長いと発散することを確認した.さらに,固有値解析を行い,対象系統にどのような固有の動揺モードがあるかを調べた.そして,動揺波形に含まれる動揺モードの同定を行った.その結果,最も周期の長いモードとつぎに長いモードが支配的であることを確認した.
3)最後に,各モードに作用する力を調べ,モード間に相互作用があるか否かを調べた.その結果,相互作用が存在し,モードが不安定になるように作用することが確認できた.また,モードが大きくなるほど,相互作用が強くなり,ついには不安定になることを示した.
以上の検討により,中西60Hz系統を模擬した電気学会WEST30機系統モデルにおいて内部共振が存在することを確認することができた.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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