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2000 年度 実績報告書

多機電力システムの平衝点制御による非線形分散制御

研究課題

研究課題/領域番号 12650290
研究機関大阪府立大学

研究代表者

川本 俊治  大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60214706)

キーワード電力システム / 分散制御 / 非線形制御 / 平衡点 / 安定性
研究概要

電力システムは大規模非線形制御システムであり、制御器や電力機器が新しく設置されて系統が変わっても、既に設置されている制御器や電力機器のゲインは再設定されないのが現状である。したがって将来のIPPの増加と過負荷運転などを踏まえると、各制御器を設計するローカル解析と、系統全体を対象とするグローバル解析が、今後さらに要求されるものと思われる。
本年度の研究については、上記の問題に基づいて、前回研究課題を継承しつつ検討をすすめ、次の成果が得られた。
1 多機電力システムの基本となる1機モデル系統において、AVR・GOVに加える補助制御入力Ua-Ugの特にUaを非線形入力とすることにより、各リミッタを考慮したゲインを決定して、線形入力の場合に比較して臨界故障除去時間tcrはかなり延びることが分かった。
2 非線形入力Uaおよび線形入力UgをNew England 10機・39母線モデル系統の10台中3台の発電機に加え、提案する平衝点制御の方法により分散制御を行った結果、制御応答およびtcrがかなり改善された。電気的出力(有効電力)の大きい3台の発電機にUa・Ugを加えた状態で、他の故障に対する過渡安定度を調べたところ、30故障点にわたって良好な制御応答とtcrの延びをシミュレーションにより検証することができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 川本俊治: "1機モデル系統の非線形平衝点制御"電気学会論文誌(B部門). 120・7. 1016-1017 (2000)

  • [文献書誌] T.Oiwake: "Comparison of PSS with Equilibrium Point Controller for Standard One-Machine Model Power System"Proc.of ICCE 2000. Vol.I. 593-596 (2000)

  • [文献書誌] S.Kawamoto: "Nonlinear Equilibrium Point Controller for Multi-Machine Power System"Proc.of POWERCON 2000. Vol.III. 1293-1298 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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