平成12年度の成果 (1)NOx除去性能に関係する因子として、放電電力面積密度、放電電力容積密度、放電ギャップの3つを化させ、性能を評価した。その結果面積密度は広い範囲にわたって性能にあまり影響しないこと、放ギャップは、2mmの時ややよく、3mmと4mmでは差がなかった。放電容積密度はNOxの初期度に関連し、濃度が高いときは容積密度を大きくする必要があることが分かった。これらの結果を総してみるとガスが放電装置を通過する時間が50ms付近で高い効率になることが分かった (2)放電電力注入密度を大きくすると、あるところで急に効率が上がる特異な現象について鋭意研究した果、これは本質的な現象ではなく、ガス中の水分が放電装置内に結露して放電現象が不安定になり性が悪くなっていたのが放電による発熱で解消するときに発生する現象であることが判明した (3)NOx除去性能に関連する他の因子として、ガス温度、電極形状、炭化水素の添加、オゾン注入などを討した。その結果、ガスの温度は40℃から90℃まで効率にほとんと影響を与えないこと、電極構造として平板型と網目状電極を比較した結果、平板型の方がややよい性能を示すこと、新しい方法してオゾンを注入する方法を研究した結果、直接排ガスの中で放電させるよりもむしろよい性能であこと、効率向上のため各種炭化水素添加の効果を調べた結果、ガスリンの蒸気が最良であり、NO除効率としては最高で約50g/kWhが得られることなどが明らかになった。
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