| 研究概要 |
本研究の目的は,極めて簡単な回路構成によりソフトスイッチングを実現し,高効率で,伝導及び放射ノイズの発生が少なく,電源電流の高調波の発生が少ない,即ち,省エネと電磁環境保全を達成する環境に優しいソフトスイッチング高力率AC/DCコンバータを開発しその設計指針を明確にすることである.
この目的で,スイッチング素子を増やすことなく,共振用コンデンサ1個のみを接続する極めて簡単な回路構成で,高力率とソフトスイッチング化を同時に達成する複共振ソフトスイッチングAC/DCコンバータを開発した.そこで,計画1では,このAC/DCコンバータの基本動作や入力力率,出力電圧,出力リプルなどの基本特性を明らかにした.また,これらの結果を参考に設計指針を得るための解析も行うことができた.
この計画を遂行中に,特に回路部品を増やすことなく,連続,不連続の両動作モードでソフトスイッチングと高力率を実現できる新しい複共振フォワード形DC/DCおよびAC/DCコンバータを見いだした.従って,計画2では,この新しい複共振フォワード形DC/DCおよびAC/DCコンバータの基本動作や入力力率,出力電圧,、出力リプルなどの基本特性を明らかする事ができた.
以上の計画1および2での成果をまとめ,裏面に記載のように学会や研究会で発表を行った.現在,電源の仕様もワールドワイド対応を求められることも多い.このためワールドワイド対応のAC/DCコンバータの実現を検討し,その見通しを得たので,この回路の開発を行っている.
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