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2000 年度 実績報告書

集積回路の受ける宇宙放射線による影響評価

研究課題

研究課題/領域番号 12650338
研究機関電気通信大学

研究代表者

河野 勝泰  電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (90017418)

研究分担者 富澤 一郎  電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (50111696)
キーワード集積回路 / 宇宙放射線 / γ線源 / 蛍光分光 / ESR / CMO-SRAM / IC試験器 / シンチレーター
研究概要

この研究では、地上(電気通信大学及び附属菅平宇宙電波研究所)での日、季節変化による放射線照射量の観測、観測データ相当の地上放射線照射によるLSIなどデバイスの損傷実験と評価、宇宙放射線検出デバイスの開発と評価を行ない、耐放射線性能の高いデバイスの開発を目的としている。
平成12年度では、γ線源(都立産技研)を用いてCMOS-LSIのへ照射を行ない、その評価について、構造欠陥に対しては新たに購入した高分解能可視紫外蛍光分光装置及び既存のESR装置を用い、電気的性能については、購入したクランプ電力計を用いさらに外部のLSIメーカーのIC試験器による依頼測定を行なった。γ線照射によるCMOS-SRAMの受ける最も大きい損傷部分は、絶縁用高抵抗ポリシリコン部分の劣化、即ち低抵抗化にあるという結論を得た。さらに、地上の放射線や宇宙線を利用して、自作したシンチレータ用結晶の比較評価を行い、耐高エネルギー宇宙線用シンチレータの開発の基礎をつくることも行なった。既存のMCA(マルチチャネル放射線分析器)と、新たに購入した検出プローブを用いて、当研究室で自作されたテストシンチレーター結晶(BaF_2、BaF_2:Pr、KM gF_3)を取り付けて観測し、スペクトルの検出能力、分解能を、標準のNaI(Tl)シンチレーションプローブと比較した。その結果、PureなBaF_2結晶におけるカウント数の体積依存性は、結晶の体積に比例して増加すること、検出できる核種は2MeV以下の低エネルギー側で588keVの^<208>Tl(線幅500keV)だけであることが分かった。高エネルギー(3MeV以上)である宇宙放射線の観測には、もっと長時間が必要であると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 日本ビジネスレポート(株)編集部: "希土類利用太陽電池の可能性"技術予測レポート第2巻エネルギー・地球危機への対応技術編. (2000)

  • [文献書誌] 河野勝泰: "希土類を利用した高効率太陽電池の開発"月刊エコインダストリー. 第5巻. 12-19 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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