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2001 年度 実績報告書

医用圧計測カテーテルに組み込み可能な小型・高感度光集積回路圧力センサの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12650339
研究機関新潟大学

研究代表者

大河 正志  新潟大学, 工学部, 助教授 (90213644)

研究分担者 佐藤 孝  新潟大学, 工学部, 教授 (10143752)
キーワード圧力センサ / 光集積回路 / シリコン / ダイヤフラム
研究概要

平成13年度は,これまでに得られた理論結果を基に,感度の低下を伴わないダイヤフラム(感圧部)縮小則を導き,この縮小則を実験により明らかにした。我々のグループでは,既に,生体内圧センシング(特に血圧測定)を行うのに十分な感度を持つセンサの試作に成功している。しかし,そのダイヤフラムサイズは1.2mm×10mm×20μmで,医用圧計測カテーテルへの組み込みを考える場合には,ダイヤフラムのさらなる小型化が望まれる。そのため,既に得られている感度を維持しながらセンサを小型化できるダイヤフラム縮小則は非常に重要と言える。
理論結果によると,ダイヤフラムの幅,長さ,厚さをそれぞれa, b, tとしたとき,a/bとa^3/t^2の値を一定に保ったまま,そのサイズを縮小しても感度は変わらない。この縮小則を実験により確かめるため,ダイヤフラムサイズ(1)3.0mm×15mm×65μmと(2)2.0mm×10mm×35μmの2つのセンサを試作した。両センサのダイヤフラムは共に,a/b=0.2, a^3/t^2=6.5×10^3mである。ところで,センサ感度は導波路位置によって変わる。そのため,0.1mmおきに各導波路位置のセンサ感度を測定したが,ダイヤフラム中央における両センサの感度は,(1)69mrad/kPaおよび(2)67mrad/kPaであった。このように,両者の感度はほぼ同じとなり,縮小則を支持する実験結果が得られた。この縮小則より,ダイヤフラムの幅,長さ、厚さをそれぞれ0.5mm, 2.5mm, 4.5μmとすれば,導波路をダイヤフラムの中央に位置させたとき,約70mrad/kPaの位相感度が期待できる。このようなセンサが実現できれば,医用圧計測カテーテルへの組み込みが十分可能であると言える。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Atsushi Yamada: "Relationship between sensitivity and waveguide position on diaphragm for silicon-based integrated optic pressure sensor"Technical Digest, CLEO/Pacific Rim 2001. Vol.I. I-420-I-421 (2001)

  • [文献書誌] 後藤 健士: "シリコン基盤光集積回路圧力センサにおけるセンサ感度の導波路位置依存性"第62回応用物理学会学術講演会予稿集 No.3. 講演番号12p-Y-7. 901-901 (2001)

  • [文献書誌] 岩瀬 好彦: "偏光干渉型光集積回路圧力センサにおける位相感度の導波路位置依存性〜矩形ダイヤフラムの辺の比による違い〜"第62回応用物理学会学術講演会予稿集 No.3. 講演番号12p-Y-8. 901-901 (2001)

  • [文献書誌] 佐藤 拓郎: "マッハ・ツェンダ干渉計を用いた光集積回路圧力センサ〜位相感度の導波モード依存性〜"平成13年度電子情報通信学会信越支部大会講演論文集. 講演番号K8. (2001)

  • [文献書誌] Takeshi Goto: "An experimental investigation of sensitivity dependence with respect to waveguide position on a micromachined diaphragm in a silicon-based integrated optic pressure sensor"Proceedings of SPIE. 4591. 337-344 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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