• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

移動通信への多値振幅位相変調方式の適用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12650374
研究機関信州大学

研究代表者

半田 志郎  信州大学, 工学部, 助教授 (00156530)

研究分担者 笹森 文仁  信州大学, 工学部, 助手 (70298090)
大下 眞二郎  信州大学, 工学部, 教授 (90021021)
キーワード多値振幅位相変調 / 最大事後確率推定 / 多シンボル遅延検波 / フェージング / 自己相関 / 高速算法 / ターボ符号
研究概要

本年度は主に,以下の3点について検討を行った。
1.フェージングによる受信信号の自己相関を考慮した多シンボル遅延検波
フェージング変動が速い場合,チャンネル推定器を用いた方式では,その追随性に問題があり,どうしてもエラーフロアが生じてしまう。そこで,フェージングのドップラ周波数を直接測定し,それから受信信号の自己相関を推定し,自己相関を利用した多シンボル遅延検波を構成した。その結果,相当速いフェージング環境下でもエラーフロアが殆ど発生しない受信方式を構築できた。
2.高速算法
相関を考慮した多シンボル遅延検波は,その良好な符号誤り率特性の裏腹に,受信器における計算負荷が非常に大きいことが判明した。そこで,高速算法を考案した。従来法では,ブロック長の3乗に比例していた計算量を2乗にする事ができ,しかも昨年度検討していたMアルゴリズムと相まって,大幅の計算量削減を達成した。
3.ターボ符号化・多シンボル遅延検波方式
従来,多値振幅位相変調を用いる符号化変調方式では,同期検波が行われているが,符号化が必要な劣悪な条件下では,同期用信号の再生が困難となることから,非同期で復号化可能なシステムでなければ意味がないと考えられる。そこで,多シンボル遅延検波を核としたターボ符号化変調方式の構築を行った。その結果,同期検波を仮定することなく,ターボ符号特有の優れた符号誤り率特性を示すことを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Shiro Handa, Yusuke OKANO, et al.: "Fast Calculation Algorithm and Error Performance of MSDD over Fading Channels"IEICE Trans. on Communications. E86-B・3. 1050-1056 (2003)

  • [文献書誌] F.Sasamori, A.Yamano, Shiro Handa, et al.: "Approximate Equation of Bit Error Rate in OFDM Systems over Specular Multipath Fading Channels"Proc. the IEEE WCNC'03. (採録決定). (2003)

  • [文献書誌] F.SASAMORI, F.MAEHARA, S.HANDA, S.OSHITA, F.TAKAHATA: "Approximate Equation of Average Bit Error Rate in DS--CDMA Systems over Fading Channels"IEEE Trans. on Communications. (採録決定). (2003)

  • [文献書誌] 半田志郎, 片瀬康幸, 笹森文仁, 木下眞二郎: "非線形増幅を伴う伝送系における多シンボル遅延検波の誤り率特性"電子情報通信学会論文誌B. (採録決定). (2003)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi