IT(情報技術)革命が牽引する21世紀の経済は「ねずみ算的に増加する」莫大な数の個人、もしくは企業が参加できるE-コマース、すなわち電子ビジネスのネットワーク産業が巨大な経済基盤を構築するであろうことは衆目の認めるところである。このような地球規模の経済活性化システムを活用できるかできないかが、今後の新時代を生き抜く重要なカギになると思われる。 ところで、和歌山に関する伝統芸能和歌山県における無形文化財(民族芸能も含む)として現在72件の指定があり、そのうち「寒川祭」、「六斎念仏」、「大瀬の太鼓踊」、「萩の餅搗踊」および「上阿田木神社の春祭り(阿田木祭り)」は保存に緊急を要するものである。本研究では、これらの無形文化財(民族芸能も含む)の内容をデジタル・ビデオ・カメラで収録し、音声や画像と共に必要な文章を加筆・修正したり、編集したりして付加価値を高めたホームページを作成する。さらに、それに附随する物産や土産および地域のイベント情報や宿泊設備などを紹介して観光収入を得る"仕掛け"を構築して行くことを目的とした。 一応「寒川祭り」のホームページを完成させた。今後は、日本列島の背骨から離れた和歌山県下にあって、地域性のハンデイキャップを問わないITの利点を活かしたコンテンツ作りをし、国内外に広く受発信することにより、和歌山県を中心とする経済活性化の道を開拓しなければならないと考えている。
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