• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

液晶ディスプレイの各種方式に対応する視野角特性評価方式

研究課題

研究課題/領域番号 12650422
研究機関静岡大学

研究代表者

下平 美文  静岡大学, 工学部, 教授 (30022247)

研究分担者 大橋 剛介  静岡大学, 工学部, 助手 (80293603)
キーワード液晶ディスプレイ / 総合画質 / 視野角特性 / ガンマ / 輝度 / 彩度
研究概要

昨年度の基礎研究に基づき最初のLCD画像の総合画質評価方式を提案した。これをもとにして、実際の複数のLCDの光学特性を測定し、その値に対する画質予測値を提案方式を用いて算出した。他方、光学特性を測定したLCDについて、これを実際に回転させることで観視角度を変え、総合画質の許容限界を調整法を用いて直接主観評価により求めた。この値と推定値から得られる画質の許容限界を比較した。その結果本評価方式は概良好な推定値を与えることが確認された。しかし、次の二つの問題が浮上し、対応作を検討し、実施した。
1.総合画質の推定精度を高めるためには、推定に用いた要因のうちで画質に対する影響に相互関係が存在する。特に、最低輝度とガンマの間の画質に対する関係を定量的に明確にする必要のある。
2.画質評評価方式の良否を判定する基準となる総合画質を、直接主観評価により測定する方法を採用した。すなわち、LCDの観視角度毎の光学特性に対応した評価用画像をシミュレーションにより作成し、これらの画像について系列カテゴリ法に基づき総合画質を直接求める。これにより、提案する評価方式が推定する値と直接測定した値の比較が観視角度毎に行うことができ、比較の精度が向上する。
以上の修正を行った結果、LCD画像の総合画質が主観評価により安定して求められ、評価の基準値の信頼が増した。他方、総合画質評価方式を1.の結果に基づいて修正し、推定値を算出した。この推定値と直接求めた総合画質とを比較したところ、広い観視角度にわたって良い一致を見ることができた。よって提案する総合画質の評価方式は最低輝度、最高輝度、ガンマ、彩度の要因を使って種種の方式のLCDに対して様々な視野角に対応する総合画質、すなわち視野角特性を推定できることが示された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 花島洋平: "ディスプレイに対する総合画質評価方式の提案"電子情報通信学会技術報告. EID2001-38. 19-24 (2001)

  • [文献書誌] Yohei Hanajima: "Evaluation Method of Overall Picture Quality for Estimation of Viewing Angle of an LCD"Proceedings of Asia Display/IDW 01. 1621-1624 (2001)

  • [文献書誌] 小沢貴裕: "画像表示におけるガンマ、最適輝度の画質に対する影響に関する察"電子情報通信学会技術報告. IE2001-209. 113-118 (2001)

  • [文献書誌] 板倉健吾: "画像表示における最高輝度、最適輝度の画質に対する影響に関する考察"電子情報通信学会技術報告. IE2001-210. 119-124 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi