研究概要 |
1.研究目的 本研究は,運転中のドライバへの情報の提供を伝える情報の重大性とその受け手であるドライバの受容特性(感覚・知覚レベルと認知・判断レベル)を考え,提示メディアとその方法を検討するものである. そのために,1)情報の層別と提示条件の明確化,2)受容特性を考えた提示方法の提案,3)提示方法の個人差対応技術を開発する. 2.研究実施計画 1)について,提示情報を重要性(情報)と重大性(事故)に分類して,その提示メディアと提示方法を示した. 2)については,受容特性としてドライバの状態(意識の状態,動作の状態)と人の認知情報量の点から検討を進めている.意識の状態に関しては,(1)携帯電話の通話による意識の集中,(2)目の閉眼時間変化による意識低下の検出に開発の目途が立った.動作状態関しては,(3)運転中の脇見の検出に見通しが得られるようになった.また,(4)文字・記号などの提示情報量と認知の関係が実験的に明らかになりつつある.また,表示方法について(5)視環境変化に対応した表示,(6)視力からみた表示サイズの方式を開発している. 3)については,居眠りの推定を例に各種の学習方式を検討中である.
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