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2001 年度 実績報告書

先端拡底杭基礎上のケーソン構造物の耐波・耐震性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12650502
研究機関日本大学

研究代表者

前野 賀彦  日本大学, 理工学部, 教授 (90110139)

キーワード先端拡底杭 / ケーソン構造物 / 不規則波 / 地震応答解析 / 間隙水圧 / 液状化対策工 / 杭基礎 / 波圧
研究概要

海岸構造物の基礎への先端拡底杭の適用性を検討するため、平成12年度はレベル2以上の強震動作用下におけるケーソン構造物、杭基礎およびその周辺地盤の応答特性の検討を行った。それらの兵庫県南部地震における強震動記録を用いた地震時時刻歴非線形応答解析結果の分析検討から、実際にケーソン構造物およびその杭基礎やその周辺地盤の応答特性を明らかにする場合には、ケーソンと基礎地盤および杭とその周辺地盤の相互作用を明らかにする必要性が指摘された。それらの相互作用の解明に必要な情報としては、杭およびケーソンとそれに接する土質地盤との摩擦特性、またケーソンや先端拡底杭が有するサクションの発達特性が必要である。そこで、平成13年度は実際に海底地盤中に沈設したケーソンブロック模型についての実測把駐特性により、ケーソンおよび杭構造物と周辺地盤との間の摩擦特性を検討しその推定式を提案した。さらに、同様の測定によりケーソン構造物の底面および杭基礎底面に作用するサクションの発達特性の検討を行い推定式の提案を行った。以上得られた構造物とそれに接する周辺地盤との間の摩擦特性とサクションの発達特性の推定式を用いて、実際の強震動記録および暴風波浪による波圧変動記録を入力とした先端拡底杭基礎上のケーソン構造物の応答特性の検討を現在も継続している。他方、ケーソン直下および杭周辺地盤における間隙水圧発達特性がケーソン構造物の安定性に密接に関係していることから、これら先端拡底杭基礎の液状化抑止効果並びに他の液状化対策工との関連で検討を継続している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Takatani, T.: "On Liquefaction Countermeasure in the Soil Around a Caisson Type Quay Wall on Pile Foundation"Proc.of the 10th International Offshore and Polar Engineering Conference. Vol.2. 582-589 (2000)

  • [文献書誌] 高谷富也: "杭基礎上のケーソン岸壁の液状化対策に関する一考察"海洋開発論文集. Vol.16. 463-468 (2000)

  • [文献書誌] 高谷富也: "杭基礎を有するケーソン岸壁背面の液状化対策工に関する検討"舞鶴工業高等専門学校紀要. 第36号. 8-15 (2001)

  • [文献書誌] 前野賀彦: "汚濁防止膜係留アンカーの把駐特性について"海洋開発論文集. Vol.17. 205-210 (2001)

  • [文献書誌] Maeno, Y.: "Field Measurements on the Holding Power of Mooring Anchors"Proc.of the 11th International Offshore and Polar Engineering Conference. Vol.2. 566-573 (2001)

  • [文献書誌] Maeno, Y.: "Field Measurements of the Pullout Capacity of Mooring Anchors"Proc.of the 12th International Offshore and Polar Engineering Conference. (to be published). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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