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2000 年度 実績報告書

離散選択型モデルを用いた社会基盤整備の便益の信頼性評価方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 12650531
研究機関京都大学

研究代表者

岡田 憲夫  京都大学, 防災研究所, 教授 (00026296)

研究分担者 多々納 裕一  京都大学, 防災研究所, 助教授 (20207038)
キーワード旅行費用法 / 信頼性分析 / 離散選択モデル / アンケート調査
研究概要

公共事業の効率性の客観的な評価の必要性から,費用便益分析のマニュアル整備が各方面で積極的に進められている.一方,近年の環境に対する意識の高まりから,道路・河川等,社会基盤整備プロジェクトの実施に際しても環境面への影響を金銭評価し,便益に含めて計算することが求められるようになってきた.しかしながら,計量化された便益の信頼性に関してはその計量化法は未だ十分に確立しているとは言い難い状況にある.本研究では,離散選択モデルを用いた便益の計量化が行われている環境質の改善を取り上げ,測定された便益の信頼性を客観的に評価する方法として,便益の分散や信頼区間を推定する方法を提案する.次いで,実際にパーソントリップ調査データやアンケート調査を実施し,現在までに提案さ〓きているRP・SPデータに基づく種々の交通行動モデルやCVM・(離散選択型の)旅行費用法といったモデルによって計量化される便益の信頼性を計量化し,モデルの違いが便益の信頼性に及ぼす影響に関して科学的な知見を得ることを目的としている.
本年度は、離散選択型モデルにより計量化された便益の信頼性評価法に関する理論的検討と離散選択型モデルを用いた旅行費用法のための便益の信頼性解析法の開発を実施した。具体的には、便益の信頼性評価法に関して、モンテカルロシミュレーションを用いた方法の適用可能性に関して理論的な検討を加えるとともに,エッジワース展開等高次の近似法の適用可能性に関して検討した。そして、その結果を離散選択型モデルを用いた旅行費用法のための便益の信頼性解析問題に要する方法を明らかにした。さらに、水辺の整備に伴うリクレーション便益の信頼性評価を実施するために、発地ベースおよび着地ベースのアンケート調査を実施し、旅行費用法によって計量化された便益の信頼性を実際に算出した。これらの結果は、論文として公表予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 川除隆広: "離散選択モデルを用いた旅行費用法に基づく推計便益の信頼区間推定法"京都大学防災研究所年報. No.43,B-2. 45-54 (2000)

  • [文献書誌] 川除隆広: "離散選択モデルを用いたレクリエーション便益に関する信頼区間推定法"土木計画学研究・論文集. No.17. 431-438 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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