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2000 年度 実績報告書

夜間光衛星画像データDMSPによるアジアの地域別経済活動強度推定

研究課題

研究課題/領域番号 12650537
研究機関国立環境研究所

研究代表者

一ノ瀬 俊明  国立環境研究所, 地球環境研究センター, 主任研究員 (30231145)

研究分担者 松村 寛一郎  株式会社三和総合研究所, 国際経営開発部, 研究員
中谷 友樹  立命館大学, 文学部, 助教授 (20298722)
キーワードDMSP / 経済活動 / 都市化 / アジア / リモートセンシング
研究概要

一般的に途上国アジアにおいては地域別各種統計データの整備が遅れており、その入手・利用は困難である。また、既存の統計資料には信憑性のないものも多い。経済活動の度合を示す指標が必要となるが、LANDSATらよく知られた衛星画像からは、このような指標の作成が困難である。かかる問題について、地表面上の経済活動水準を把握する新しい手段として、米国軍事気象衛星DMSPにより撮影された夜の地球表面の光画像が有望である。夜間の光の強度は経済活動に伴うエネルギー消費水準と密接に関係していると考えられるためである。この夜間光衛星画像は、ナショナルジオグラフィックマガジン(1998)等で紹介され、近年その存在が有名になりつつある。しかし、昨年時点まで、アジア地域における夜間光衛星画像は、1時点分しか構築されていなかった。
夜間光衛星画像を時系列に把握することにより、各種の経済活動強度の変化を捉えることができるのではないかという仮説に基づき、京都大学農学部、NOAAの協力を得て、世界で初めて、アジア地域における3時点のDMSPデータセットを構築した。その結果には、アジア通貨危機の影響や、インド・パキスタン国境の緊張の高まり、漁業協定を反映した日本海の漁船分布変化等が捉えられており、この新しい衛星画像の時系列解析の有用性が示された。
次年度は、この時系列DMSPデータをより精緻に解析し、光強度と経済活動水準を対応させ、アジア地域における経済活動分布を予測モデル化し、当該地域の経済発展のあり方を討議したい。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 中谷友樹: "中国人口分布面の将来推計"LU/GECプロジェクト報告書. VI. 56-63 (2000)

  • [文献書誌] 中谷友樹: "中国における主要穀物の消費分布"LU/GECプロジェクト報告書. VI. 6-15 (2000)

  • [文献書誌] 松村寛一郎: "DMSPデータの時系列解析"第1回DMSPシンポジウム研究報告書. (2000)

  • [文献書誌] 松村寛一郎: "夜間光衛星画像データDMSPによるアジアの地域別経済活動強度推定"政策メッセ2000 第2回年次研究大会研究発表要旨集. (2000)

  • [文献書誌] ICHINOSE Toshiaki: "Development of Methodology to Quantify Developing Stages of Urban Area-Applicable Methodology to Cities in the World-"GLOBAL MAPPING FORUM 2000-For the Global Environment in the 21st Century-Abstracts. 18-18 (2000)

  • [文献書誌] 一ノ瀬俊明: "夜間光衛星画像データDMSPによるアジアの地域別経済活動強度推定"日本地理学会発表要旨集. 59. (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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