埋立地内外の諸現象に関係するパラメータは極めて多く、相互関係も複雑である。さらにその土地固有の性状があり、影響を与える。このような複雑なシステムである埋立地を適切に制御するためには、計算機の処理能力、表現能力を借りることが必要である。 そこで、これまでの埋立地研究を広く集約して、廃棄物の安定化過程をパソコンで計算するプログラムを完成した。 下記の各項目について、まず「埋立地内諸現象の数式化とモデルパラメータの集約」を行った。「計算プログラムの作成」を目標に作業を行った。設定するべきパラメータが多く、相互の関係が複雑であったが、計算プログラムを作ることができた。 1)一つのセルでの計算プログラムを作成し、パラメータの計算結果に与える影響などを検討した。 2)一次元に、ごみ層や中間覆土を積み上げる計算プログラムを作成し、浸出水や埋立ガスの質と量の経時変化、ごみ層内の有機物分解過程を得ることに成功した。 3)得られたプログラムを用いて、微生物増殖、中和物質量や酸素の浸入に関わるパラメータなどの影響を明らかにしたり、埋立方法に影響について論じた。 4)最後に、三次元的な計算法を示した。
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