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2001 年度 実績報告書

コンクリート部材の長期ひび割れ制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12650561
研究機関千葉大学

研究代表者

近藤 吾郎  千葉大学, 工学部, 助教授 (30195896)

キーワード鉄筋コンクリート / 異形鉄筋 / 応力-ひずみ曲線 / 付着すべり / ひびわれ幅 / 付着クリープ / 引張クリープ
研究概要

1.ひび割れ近傍の付着特性に関する昨年度の実験について、付着モデルを改良して、軸対象有限要素解析を行った。その結果、引張応力下にあるコンクリートの材料特性・ひび割れ特性と抜けだし挙動の関係を解明することができ、これを簡略化してひび割れ位置における鉄筋ひずみとひび割れ幅の関係を導くことが可能となった。
2.異形鉄筋のふし形状が付着割裂特性に与える影響を明らかにすることを目的として、異形鉄筋の表面形状を種々に変化させた鉄筋を用いたカンチレバー型の引抜き試験を行った。試験体は、底面かぶりコンクリートが全幅にわたり割裂かれて付着抵抗を失うサイドスプリット型の破壊モードであり、このような部材内における付着特性に及ぼすふし形状の影響について検討を加え、このモードを表現できる付着モデルの開発を試みた。
3.長期のひび割れによる障害の典型的な例である床スラブを対象とした解析プログラムを作成した。ここでは、コンクリートのクリープ、スラブの曲げひび割れ、スラブ固定端における鉄筋の抜けだしを考慮した。まだプロトタイプであり、既往の実験結果との対応はよくないが、これは面外変形しか考慮していないためコンクリートの乾燥収縮によるひび割れ幅の拡大を考慮していないことが理由であり、来年度にこれを組み入れる予定である。
4.コンクリートの引張クリープ挙動、付着クリープ挙動に関する実験については、改修計画や実験室の移転などの理由により、実験期間が長期に亘ることから実施予定に狂いが生じた。その結果、比較的実験期間の短いシリーズについてのみしか実施できなかった。実験室の移転が完了する来年度6月以降に実験を再開する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 近藤 吾郎: "マッシブなコンクリートに埋め込まれた異形鉄筋の定着性状の有限要素解析"日本建築学会大会学術講演梗概集. 構造C-2. 131-132 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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