研究概要 |
「非工業材料を主材料としたハイブリットソイルブロックの研究開発と構造システムの提案」の初年度の研究は、次の4つの内容についてに研究活動をおこなった。 1)研究目的、内容、スケジュールの作成 1.1)ハイブリットソイルブロックを「現地調達型材料」のひとつと位置付け、「現地調達型材料」の定義を行うと共に、従来のレンガや土壁との相違を整理した。 1.2)ソイルブロックの満たすべきスペックを決めるための他の類似材料を調査した。 1.3)来年度及び再来年度の実験調査計画を作成した。 2)アジア地域における土を主原料とした構造部材と構造システムの現地調査 2.1)日干しレンガや焼成レンガを主材料に建築を作っている内モンゴル及び西中国の現地調査を行い、ソイルブロックの可能性を調査した。 2.2)唐、元,明の時代の土による建造物の状況を視察し、文献を検索した。 2.3)各地域のレンガ製造工場、民家に視察を行った。 3)ソイルブロック製造機(タイ製)の導入と実験準備 3.1)タイよりラオスの小学校建設に使用しているソイルブロック製造機を入手し、サンプルを作成しFEM解折用のモデルを作成するとともに、製造機の機構図を作成した。 4)山形地域のソイルブロック材料の調査 4.1)日本全国の窯業用材料を調査し、ソイルブロックに使用可能な土を整理した。 4,2)山形地域で入手可能な材料調査を行い、特に圭砂製造過程で出る、廃棄物としての土の利用の可能性を調べるべく、各地のサンプルを収集中。 4,3)焼成によらないソイルブロックの製造をめざし、セメントを硬化材として想定しているが、他の硬化方法についても情報が入手できそうなものについて、再整理中。
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