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2000 年度 実績報告書

熱環境緩和効果を総合的に組み込んだ3次元数値樹木モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12650595
研究機関福井大学

研究代表者

大岡 龍三  福井大学, 工学部, 助教授 (90251470)

研究分担者 持田 灯  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00183658)
キーワード街路樹 / 屋外熱環境 / 日射透過率 / 葉面積密度 / 消散係数
研究概要

研究は順調に振興している。平成12年度には、7月29・30日に福井大学構内にてカツラとイチョウ、8月2日〜5日には仙台市榴ヶ岡公園にてケヤキとサクラ、8月23日に福井市フェニックス通りのプラタナスの屋外の温熱環境形成効果の実測を行った。これらの街路樹は全国的にも数多く植栽されているものである。測定項目は、各街路樹における日向と木陰の気温、地表面温度、グローブ温度、日射量、葉面温度等である。街路樹が夏季の屋外温熱環境を緩和することを確認すると共に、特にこれらの代表的な街路樹の形態の3次元モデル化を行い、夏季における日陰領域と樹冠の日射通過距離のデータベースの作成を行った。更に、日射透過量より、各街路樹の葉面積密度と消散係数の値を同定し、データベースの作成を行った。上記測定結果、データベースの結果を要約すると、(1)イチョウやプラタナス等樹冠が円錐形に近い街路樹では、日射通過距離の大きい箇所(陰の深い箇所)は樹影の先端に近い所に生じ、サクラやケヤキ等樹冠が球形に近い街路樹では、日射通過距離の大きい箇所は、樹影の中心に近い所に生ずる。(2)日射透過率は、木陰部においてはどの街路樹も10%以下である。(3)すべて街路樹において葉面積密度×消散係数はほぼ0.4前後の値を示した。但し、イチョウやプラタナス等1枚の葉の面積が大きい街路樹ほど、この値が大きい傾向があることが明かとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 笹沼宏之,成田健一,村上周三,吉田伸治,足永靖信,大岡龍三,磐田靖子: "対流・放射・湿気連成解析による屋外環境共生空間の研究(その12)団地内実測による各種温熱パラメータの同定"日本建築学会学術講演梗概集. D-1. 1139-1140 (2000)

  • [文献書誌] 吉田伸治,大岡龍三,村上周三,持田灯,富永禎秀: "3次元樹木モデルを組み込んだ対流・放射・湿気輸送連成解析による樹木の屋外温熱環境緩和効果の検討"日本建築学会計画系論文集. 536号. 87-94 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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