| 研究概要 |
建築給排水衛生設備分野の研究成果を分類・評価して総括すると共に,今後の研究遂行に寄与するためのデータベースを構築することを目的とした,3年計画の研究の初年度である。
この分野の研究課題は,計画,設計,設備性能,機器材料,水質,人とのかかわりなど,多岐にわたっており,調査・実験・シミュレーション・理論解析など様々な手法によって取り組まれている。これらを大所高所から解析・分類・評価し,学術的観点から取り纏め,データベースを構築することを計画したものである。
今年度はまず,データベース作成のための必要事項を検討し,フォーマットの作成をおこなった。当該分野は,技術的には古い歴史を持つものの,研究活動は比較的最近になって行われようになった分野であり,1965年以降,主として日本建築学会と空気調和・衛生工学会で発表された,通算2100件ほどの研究論文の蓄積がある。それらの論文の別刷りまたはコピーを収集し,著者,タイトル,キーワード,研究内容と方法の分類,発表年月,発行所,頁数,概要などを,上記に定めたフォーマットを用いてコンピュータ入力した。
さらに次年度には,1972年以降,CIB-W62/国際建築研究情報会議・建築給排水衛生設備委員会が主催する国際会議で発表されている,約500件ほどの論文を整理する予定である。
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