研究概要 |
本研究は,被災市街地の復興に関して,再建の多数を占める自力再建住宅に着目し,再建に伴う住環境改善,まちなみ形成の手段としての敷地内外部空間整備を,まちづくり協議会の実施する事業として実際に運用する可能性を検証するものである. 平成12年度は,以下の調査研究を行った. (1)被災密集市街地における外部空間の協調化・共同化に関する調査研究(小規模連携型住環境形成システムのための予備的検討) 震災復興土地区画整理事業が実施された地区を対象に,個別再建される戸建住宅の敷際空間の連続性に着目し,その実態を把握するとともに,その類型の抽出や居住者による評価を通じて,狭小宅地の集積する密集市街地における個別再建される敷地内外部空間による住環境・まちなみ形成を外構レベルでの協調・共同化,すなわち「外構の連携システム」の可能性と課題を導いた. (2)被災地におけるまちづくり組織の役割とその機能変化に関する調査分析 震災後被災地で生まれた住民によるまちづくり組織と専門家,行政のパートナーシップを今後の恒久的なまちづくり推進の主体として捉え,本調査研究では,特に,住民参加型の景観まちづくりにおける住民と行政,専門家との協働による住宅地の景観形成に着目し,神戸市が指定した都市景観形成地域の中で住民組織のある三地区-北野町山本通地区,岡本地区,南京町地区における,こうした活動の形成過程とその評価に関する調査分析を行い,その可能性と課題を導いた.
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