1.WindowsとLinuxによるクロスプラットフォーム環境への被験者の順応性について Linuxでは端末エミュレータを通してCUIによるコマンド操作を多用するする必要があり、この点が被験者のクロスプラットフォームへの順応性に関して検証すべき重要な点であった。任意のディレクトリ(フォルダ)とファイルの作成、複写、移動、削除などは、不可避の操作である故に比較的簡単に習得されることが分かった。 2.コラボレーションによる被験者の建築設計課題に対するアクティベーションについて リアルタイムに被験者の作業状況をモニタリングする方法として、フリーのvncを活用する可能性を得た。被験者側のOSをWindows NTまたは2000としてvncサーバを起動し、指導者側(OSの種別を問わない)をクライアントにすることで、被験者の作業状況をモニタリングするものである。建築設計教育上、アクティベーションを高める効果にも容易に結び付くことが分かった。 3.外部実務機関との評価コラボレーションについて 被験者(学生)の課題作品は、最終的に画像を多く含み、電子メールの添付ファイルでは遣り取りが難しい。Webコンテンツ化して公開する形が素直な解決策と結論づけられるが、機関のインフラに問題があり、外部機関との評価コラボレーションについては、残念ながら、十分な進展が得られていない。インフラの改善を待って継続研究していく予定である。 4.コストの評価について OS環境を除く部分で、2〜3のシェアウェアを利用する必要があり、この部分に端末一台あたり、数千円から数万円(5万円以下)で環境構築が出来る目処を得た。コストの極小化という点の実現性は高いと考える。
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