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2001 年度 実績報告書

「沖縄の戦後住宅の変遷に関する研究」―焦土の中からの住空間再生のプロセス―

研究課題

研究課題/領域番号 12650629
研究機関法政大学

研究代表者

武者 英二  法政大学, 工学部, 教授 (10090664)

研究分担者 永瀬 克己  法政大学, 工学部, 専任講師 (30061237)
キーワード移住経緯 / 道づくり / 飲料水 / 電燈 / 電話 / 墓 / 自治施設 / 記録写真
研究概要

2年度として,前年と同様に聞き取りをさらに進め、記録しておかねばならない敗戦直後の生活と移住地での家づくりを中心に、図面化による資料作りを行った。
1)新しい土地に移住するための経緯や行政上のさまざまな対応を探った。
2)荒地を開拓し、集落の骨格としての道作りがどのようになされていったか。
3)生活に不可欠な飲料水の確保が、どのようなものであったか。湧水、井戸、上水道への発展形態をみる。給水と共に排水も調査を行った。
4)ランプから電燈へ。そのエネルギーとしての自家発電から電気の引き込み過程。
5)通信手段としての電話線の架設と電話の設置経過。
6)沖縄地方において家造りと共に重要なのが墓造りであり、新開拓地にどのように立地させ、どのような墓造りを行ったか。墓の形態まで聞取り調査を行った。
7)戦前はムラヤーと呼ばれていたコミュニティ施設が、戦後のゼロからの村づくりにおいてはどのようなものであったか。その形態と空間構成を調べた。
8)移住初期の住まいは、どのように立地し、どのような構造、構法であったか。
9)インフラ・ストラクチャー(都市基盤整備)。それらの空間的な構成がどのようなものであったか。
10)終戦直後は写真撮影も禁止されていたが、占領下の従軍記者やカメラマンが撮った写真が,現在沖縄公文書館に収集されており、貴重なUSCAR資料であり、その多くは人物や風景であり、建築物を主に撮っているわけではないが、それを丹念に繙くことによって背後に写っている住居や建築を抽出することができた。それによりブランクとなっていた終戦直後の住環境がやや判読できた。以上を聞き取り調査、及び文献調査によって抽出し記録を行った。そして図化できるものはそれを順次行った。この記録や図化にあたっては、コンピュータ処理を行い、データ分析を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 永瀬克己, 武者英二: "沖縄・小湾における戦後集落の形成過程(その1)収容所の生活空間から移住地へ"民俗建築. 121号. 5-14 (2002)

  • [文献書誌] 永瀬克己, 武者英二: "沖縄・小湾における戦後集落の形成過程 小集落形成の時系列的考察"民俗建築. 120号. 25-32 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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