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2002 年度 実績報告書

「沖縄の戦後住宅の変遷に関する研究」―焦土の中からの住空間再生のプロセス―

研究課題

研究課題/領域番号 12650629
研究機関法政大学

研究代表者

永瀬 克己  法政大学, 工学部, 助教授 (30061237)

キーワード米国軍政府 / 布告 / 道の構成 / 共同施設 / 墓地 / 収容所施設 / 住空間の再生 / プロセス
研究概要

第二次世界大戦後、米国軍政府が沖縄統治のためにさまざまな行政命令や布告、指令、訓令等を発布した。また行政主管が米国軍政府から琉球民政府に変わっても同様の布告等が出され、何もないゼロからスタートした住民生活の一部始終を決定してきた。これらの上位計画や指示がどのように一般民衆に伝達され行動づけられたかを時間軸を追って調査研究した。沖縄の本土復帰を契機として大都市の那覇に隣接する移住先であった宮城の地は、那覇のベットタウンとして発展、米軍基地の仕事など基地経済と相俟って集落の景観は移住時の面影を感じられないほどに高度利用化され変化した。研究最終年の平成14年度は、集落と住居を中心に据えて、この現在までの大きな変化を捉えた。
時系列研究としては、地域-地区-集落別に領域を分け、集落構成とさまざまなタイプの住居関連事項を中心に戦後史年表を細かな指令等を含めて作成した。収集できた写真資料を聞き取りによって記述し、生活とその背景までを解読。生命維持に不可欠な井泉、道路構成とその変化、集落にとって重要な共同施設の変遷を把握した。聞き取りによって図面化できた収容所仮施設や新移住地での住居、その後の発展型の住居を時系列上に配列することによって、焦土の中からのバラック-伝統建築の再生-憧れや台風対策としての鉄筋コンクリート(RC)造住宅への移行というように住空間再生の変遷プロセスを明確化した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 永瀬克己, 武者英二: "沖縄・小湾における戦後集落の形成過程(その1)収容所の生活空間から移住地へ"民俗建築. 121号. 3-12 (2002)

  • [文献書誌] 永瀬克己, 武者英二: "沖縄・小湾における戦後集落の形成過程(その2)移住地での住まいづくりへ"民俗建築. 122号. 3-13 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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