1.燃焼速度への音波印加の効果についての実験 定常波が形成されている長方形容器内にPtワイヤーを装入する。ワイヤーに通電することによって250℃〜300℃に余熱した後、様々な熱伝導のガスを所定流量で吹きつけ、冷却速度を温度の関数である電気抵抗の経時変化より求め、測定データをコンピューターで解析した結果し、熱および物質移動現象の間の相似性を考慮すると、微粒子燃焼速度に対しての音波の有用な条件を見出した。 Ar-02混合ガスを誘導管上部に設置されたランスを通して反応管に吹きこみ、COガスを燃焼させ、排ガス成分の測定を行った。また、音波の伝播方向に対して酸化性ガスの排出方向を種々変化させ、音波照射条件(周波数、強度)、ガス成分、ガス流速とCOガスの燃焼効率の関係を調査した。 2.亜鉛の蒸発・凝集現象への音波印加の効果についての実験 抵抗炉を用い、実験温度1000℃においてナルミナ製反応管内に100gの亜鉛をアルミナるっぼで蒸発させ、亜鉛蒸気含有排出ガスの温度を制御することによって亜鉛微粒子を生成し、反応管内に音波を印加させ、排ガスに残留する粒子をトラップすることによって、その粒径を電子顕微鏡により解析し、亜鉛粒子の成長速度及び凝集速度の関係を調査した。
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