研究課題/領域番号 |
12650781
|
研究機関 | 工学院大学 |
研究代表者 |
御園生 誠 工学院大学, 工学部, 教授 (20011059)
|
研究分担者 |
辰巳 敬 横浜国立大学, 工学部, 教授 (30101108)
瀬川 幸一 上智大学, 理工学部, 教授 (60053675)
茅野 昭 工学院大学, 工学部, 講師 (30100291)
水野 哲孝 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50181904)
奥原 敏夫 北海道大学, 地球環境科学系, 教授 (40133095)
|
キーワード | グリーンケミストリー / グリーン度 / 固体酸 / グリーン触媒 / 触媒プロセス / ライフサイクルアセスメント / ゼオライト / アミン合成 |
研究概要 |
グリーン化学(グリーンケミストリー、GC)の指針となる、化学プロセス・製品の環境負荷を全ライフサイクルについて評価する尺度「グリーン度」の構築を目指し、固体酸触媒プロセスを中心に実験、調査、討論を通じて検討を行い、以下の成果をあげている(次年度継続予定)。 独自の検討会を産業界からの協力を得て開くとともに、日本化学会GC研究会、グリーンサステイナブルネットワークと連携したシンポジウムに参加し、グリーン度、グリーンインデックスの評価において考慮すべき項目を整理した。また、評価法としてライフサイクルアセスメント(LCA)型とチェックリスト型の二つの方法についてを考察した。 LCAについてプラスチック、アルミニウム缶を例にインベントリー整備を行い省エネルギー及び省資源の観点から評価を行った。省資源の観点(リソースエネルギー)の取り扱いはさらに検討する。また、固体酸プロセスについてプロセス原単位等のデータを収集した。これをもとにグリーン度評価を試行する予定。 触媒プロセスに関する実験的検討の成果としては、ゼオライト系固体酸触媒による環境負荷の少ないエタノールアミンからのエチレンジアアミンの選択的合成法、ベンゼンのアルキル化反応に適用可能な耐水性固体酸スルホン化ポリマーーシリカ複合体を新規に開発した。さらに、アルケンや不飽和アルコールの選択酸化に高活性な有機基修飾したチタン含有モレキュラーシーブ、アルカンの選択酸化に有効なバナジウム、マンガンを置換したポリ酸触媒の合成を行なった。
|