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2002 年度 実績報告書

リンゴ果実の貯蔵性および収穫前落果性に関する分子遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12660001
研究機関弘前大学

研究代表者

原田 竹雄  弘前大学, 農学生命科学部, 助教授 (10228645)

キーワードりんご / 日持ち性 / 細胞壁分解 / DNAマーカー / 貯蔵性
研究概要

'ふじ'の硬度維持能は驚異的であり、このことが貯蔵性の高さに反映する。これまでの研究から'ふじ'にみられる成熟時のエチレン生成量が少ない遺伝特性はエチレン合成系のACC合成酵素遺伝子(ACS1)の対立遺伝子型によることが明らかにされた。しかし、'ふじ'と同一遺伝型を有する品種・系統でも急激な硬度低下が認められることから、ACS1では'ふじ'の貯蔵特性は説明できなかった。また、エチレンレセプターのアンタゴニスト1-MCPにより果実軟化は抑制されることから、果実軟化を制御するエチレン量の閾値はかなり低いものと考えられた。そこで、F1品種・系統(いわかみ、ひめかみ、きたろう、青り4号、新世界、ぐんま名月、アキタゴールド、安祈世、ほおずり、青り15号、こうたろう、4-23、こうこう)において硬度の変動と細胞壁分解酵素遺伝子の発現を検討した。
解析遺伝子として既報のりんご成熟果実で発現する細胞壁分解酵素、ポリガラクチュロナーゼ(accession number L27743)、β-ガラクトシダーゼ(accession number L29451)、ACC合成酵素、ACC酸化酵素、エクスパンシンを対象とした。その結果、各品種・系統においてみられた硬度の変動パターンとほぼパラレルな発現レベルが認められたのはポリガラクチュロナーゼとエクスパンシンの両遺伝子であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Wakasa, S.Jin, T.Harada: "Majin : A miniature DNA element associated with the genome of pome fruit trees"HortScience. 38. 17-20 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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