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2000 年度 実績報告書

GISH法およびin situ PCR法によるカンキツ染色体の識別と核型分析

研究課題

研究課題/領域番号 12660029
研究機関高知大学

研究代表者

北島 宣  高知大学, 農学部, 助教授 (70135549)

キーワードカンキツ / 染色体 / 核型 / CMA染色 / GISH
研究概要

カンキツの染色体の識別にはCMA染色が有効であり、さらにウンシュウミカンでは、CMA染色による同型染色体間の識別にはディゴキシゲニン(Dig)標識した'南柑20号'DNAプローブ+ビオチン(Bio)標識した'土佐文旦'DNAプローブを用いたGISH(Genomic in situ Hybridization)法が有効なことを明らかにした。そこで'土佐文旦'において、CMA染色による同型染色体の識別に有効なGISH法を検討した。
'土佐文旦'、'水晶文旦'、'南柑20号'ウンシュウミカン、'ワシントンネーブル'オレンジ、ブッシュカンの葉からDNAを抽出し、ニックトランスレーション法により'土佐文旦'DNAはDig標識、他はBio標識した。'土佐文旦'染色体に、Dig標識した'土佐文旦'とBio標識したDNAプローブをハイブリダイズした。'土佐文旦'のCMA染色による染色体構成は1A+1B+5C+2D+9Eであり、5本C型染色体と2本のD型染色体の識別に有効なBio標識DNAの種類を明らかにしようとした。'南柑20号'と'ワシントンネーブル'では、4本のC型染色体は両端に橙色のシグナルが検出されたが、1本のC型染色体は一方の端部に緑色のシグナルが検出された。2本のD型染色体は、橙色のシグナルの大きさが異なった。'水晶文旦'では、4本のC型染色体は両端に緑色のシグナルが検出されたが、1本のC型染色体は一方の端部に橙色のシグナルが検出された。2本のD型染色体は、緑色のシグナルの大きさが異なった。ブッシュカンは、5本のC型染色体はいずれも両端に黄色のシグナルが検出された。2本のD型染色体は、黄色のシグナルの大きさが異なった。このように、GISH法は'土佐文旦'染色体の識別に有効であったが、詳細な識別が可能なBio標識DNAの種類をさらに検討する必要がある。また、シグナルの色調の違いから、ブンタンはマンダリンよりシトロンに近縁である可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 別府まゆみ,北島宣 他: "クロモマイシンA_3(CMA)染色の分染パターンに基づく数種カンキツの染色体構成"園芸学会雑誌. 70巻・1号. 83-88 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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