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2000 年度 実績報告書

ツツジ類への耐暑性と四季咲き性賦与に関わる生態育種

研究課題

研究課題/領域番号 12660031
研究機関鹿児島大学

研究代表者

坂田 祐介  鹿児島大学, 農学部, 教授 (70041671)

キーワードミツバツツジ / ヒラドツツジ / クルメツツジ / 耐暑性 / 四季咲き性 / 常緑性 / 花色 / 生態育種
研究概要

2000年度交配実生の生育:2000年2月中旬〜6月上旬に,ミツバツツジ類間での種間交配と,キンモウツツジ×ヒラドツツジ及びマルバサツキ×クルメツツジの交配を行い,9月〜10月にかけて採種し,12月中旬に恒温室(32℃)内のセルトレイに播種した.発芽率はまちまちで,ミツバツツジ類間の交配では26〜99%,キンモウツツジ×ヒラドツツジでは36〜62%,マルバサツキ×クルメツツジでは55〜65%であった.播種から2ヶ月後の2001年2月中旬の生育は,いずれの交配実生もおおむね良好で,生存率は67〜86%の範囲にあり,発芽当初でも高温育苗による耐暑性に関する篩いがやや効いていると考えられた.
1999年度交配実生の生育:1999年3月〜6月に交配,同年12月に播種し,ガラス室で育苗しておいた実生を,2000年4月セルトレイに植替え,6月中旬〜8月中旬の2ヶ月間恒温室(32℃)に搬入し,その後再びガラス室で育苗した.ミツバツツジ類が落葉する2000年10月時の生存率は,ミツバツツジ類間の交配実生では29〜81%,キンモウツツジ×ヒラドツツジでは29〜44%,マルバサツキ×クルメツツジでは39〜61%の範囲にあり,交配組合わせしだいでは耐暑性に関する篩いがかなり効く場合のあることが判明した.
1997年度交配実生の形質:ミツバツツジ類間での交配実生のうち,コバノミツバツツジを花粉親にした場合,低木化と小葉化及び落葉する傾向が認められた.また,常緑のサクラツツジを花粉親にした場合は実生は常緑であった.キンモウツツジ×ヒラドツツジでは葉型はキンモウツツジ型で,185個体中2個体が12月中旬に開花し,花色はキンモウツツジとヒラドツツジの中間色であった.また,マルバサツキ×クルメツツジでは葉型はマルバサツキ型であった.

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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