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2002 年度 実績報告書

栽培時のトマトとホウレンソウのSOD遺伝子およびAPX遺伝子の発現解析

研究課題

研究課題/領域番号 12660033
研究機関大阪府立大学

研究代表者

古川 一  大阪府立大学, 大学院・農学生命科学研究科, 講師 (40240957)

キーワードホウレンソウ / SOD遺伝子 / APX遺伝子 / アルコルビン酸 / DHAR遺伝子
研究概要

本年度はおもに低温がホウレンソウのSOD遺伝子およびAPX遺伝子の発現におよぼす影響を調査した.また,アルコルビン酸(ビタミンC)合成の指標として細胞質のデヒドロアスコルビン酸還元酵素(DHAR)遺伝子の発現についても解析した.
1.紫外線がホウレンソウのアスコルビン酸濃度とSOD, APXおよびDHAR遺伝子の発現におよぼす影響
(1)アスコルビン酸濃度
2002年春季にホウレンソウを紫外線除去フィルム下(処理)とビニルフィルム下(対照)で栽培した.過去2年の結果と同様に,紫外線除去したものでは,対照とくらべて,有意にアスコルビン酸濃度が高かった.
(2)SOD, APXおよびDHAR遺伝子の発現解析
紫外線除去したホウレンソウでは,3つの遺伝子とも,対照より有意に発現が弱かった.
以上の結果から,ホウレンソウでは紫外線を除去すると,スーパーヒドロアニオン,過酸化水素の生成が減少するため,アスコルビン酸合成が減少し,この結果としてアスコルビン酸が減少すると考えた.
2.低温がホウレンソウのアスコルビン酸濃度とSOD, APXおよびDHAR遺伝子の発現におよぼす影響
(1)アスコルビン酸濃度
2002〜2003年にかけてホウレンソウを雨よけトンネルおよび最低夜温15℃としたガラス室(対照)で栽培した.雨よけ栽培したものでは,昨年と同様に対照とくらべて,有意にアスコルビン酸濃度が高かった.
(2)SOD, APXおよびDHAR遺伝子の発現解析
処理と対照において,SOD遺伝子の発現に差異は認められなかった.APXおよびDHAR遺伝子では,処理のほうが対照より有意に発現が強かった.
以上の結果から,ホウレンソウを低温下で栽培すると,過酸化水素が生成されるため,アスコルビン酸合成が増加すると考えた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 古川 一, 渡邊恵子: "紫外線によって発現するホウレンソウの遺伝子の解析"園芸学雑誌. 71・別1. 368-368 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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