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2000 年度 実績報告書

ファイトアレキシン合成系遺伝子のプロモーター解析

研究課題

研究課題/領域番号 12660043
研究機関名古屋大学

研究代表者

吉岡 博文  名古屋大学, 生命農学研究科, 助手 (30240245)

キーワードファイ卜アレキシン / セスキテルペンシクラーゼ / リシチン / ジャガイモ / 防御遺伝子 / プロモーター
研究概要

ジャガイモ塊茎組織では、ファイトアレキシンであるリシチン蓄積が防御反応の主役を演じている。リシチンはイソプレノイド合成系で生産され、セスキテルペンシクラーゼが鍵酵素であると考えられている。エリシター誘導したcDNAライブラリーから数クローンを単離し、予想されるアミノ酸配列を解析したところ、ジャガイモのセスキテルペンシクラーゼはvetispiradiene synthase(VS)であることが明らかになっている。VS遺伝子の発現を解析したところ、ジャガイモ疫病菌親和性レースを接種した場合においても誘導され、病害シグナルに特異的な制御を受けるユニークな遺伝子であることが判明した。
VS遺伝子は多重遺伝子族から成っており、ジャガイモ疫病菌非親和性レースの感染に応答して少なくとも4種類のVS遺伝子が誘導される。それぞれのVS mRNAに対応するゲノムDNAをクローニングする目的で、各クローン特異的な塩基配列をプローブにゲノミックライブラリーからVS遺伝子を単離した。その結果、塊茎のみで誘導されるVS1、VS4、および葉においても発現誘導されるVS3に相当するゲノムクローンが得られた。これらゲノムDNAの塩基配列を決定したところ、VS1およびVS4はいずれもVS遺伝子の発現を制御する推定プロモーター領域を含んでおり、類似していた。一方、VS3はプロモーター領域を含んでいなかったので、inverse PCR法により、プロモーター領域を得た。このDNA断片をプローブに用いて、再度ゲノミックライブラリーからVS3遺伝子をクローニングし、プロモーター領域を得ることができた。平成13年度は、全塩基配列が決定されたVS遺伝子の発現を制御するプロモーターの解析を通して、転写レベルで病原菌の攻撃に応答する領域(シス領域)を決定する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshioka Hirofimi: "Induction of plant gp91 phox homologue by fungal cell wall, arachidonic acid and salicylic acid in potato"Molecular Plant-Microbe Interactions. (印刷中).

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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