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2000 年度 実績報告書

根の浸出物によるアーバスキュラー菌根形成調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12660056
研究機関山形大学

研究代表者

俵谷 圭太郎  山形大学, 農学部, 助教授 (70179919)

キーワードアーバスキュラー菌根菌 / 根の浸出物 / 菌糸 / リン欠乏 / Gigaspora margarita / タマネギ
研究概要

リン欠乏のタマネギ根の浸出物はアーバスキュラー菌根菌の菌糸成長を促進する。その促進機構は不明である。本研究では水耕培養によりリン欠乏のタマネギ根の浸出物を大量に回収し、菌糸成長の促進機構について検討した。
〔方法〕タマネギ(Allium cepa L.)を3段階のリン濃度(0,0.1および8mgPL^<-1>,P0,P0.1 P8)の培養液で水耕培養し、根の浸出物を回収した。浸出物をAmberliteXAD-4樹脂を用いて疎水性画分(P0E,P0.1E,P8E)と親水性画分に分けた。さらに疎水性画分をシリカゲルTLC(ヘキサン:酢酸エチル=8:1)、ODS TLC(90%メタノール)、Sephadex LH-20カラムクロマトグラフィーで分離した。これらの画分および脱塩水(対照区)中でアーバスキュラー菌根菌Gigaspora margaritaの胞子を暗所27℃で10日間培養し、菌糸長および菌糸の分岐数を測定した。また、精製された画分について、各種機器分析を行った。
[結果]Gi.margaritaの菌糸長および菌糸の分岐数はP0EおよびP0.1E区で、対照区とP8E区より大きかった。P0EとP0.1Eから分取シリカゲルTLCにより画分A1(Rf値0.57)が得られた。画分A1中での菌糸長は対照区より長かった。画分A1から分取ODS TLCにより画分B1(0.21)が得られた。画分B1中での菌糸長は対照区より長かった。根の浸出物1000mlから画分A1が0.5-3.1mg、さらに画分B1が0.7-3.1mg得られた。これらのことからリン欠乏のタマネギ根の浸出物には菌糸の伸張と分岐を促進する物質が含まれており、これらは微量で作用することが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 俵谷圭太郎: "根の浸出物によるGigaspora margaritaの菌糸成長促進機構の解析"日本土壌肥料学会講演要旨集. 46. 56 (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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