COE形成基礎研究「アジア・アフリカにおける地域編成 原型・変容・転成」(代表者:白石隆)によって新たに京都大学東南アジア研究センターに所蔵された「Indian Forester」「Indian Forest Records」と、代表者がこれまでに収集した資料を素材として、19世紀後半からの東南アジア大陸部を中心とした「非木材林産物生産資料集成データベース」を構築した。また上記以外の資料として戦前の南方林業関連文書を閲覧調査するために京都大学並びに東京大学の図書室を活用した。 ラオスではダマール樹脂、カジノキ、染料原料、タイではミアン茶園、ミャンマーではタンニン生産用樹皮などの森林産物利用の現地調査を行った。これらの現地調査とデータベースとを連携させて、東南アジア大陸を中心とした非木材林産物生産と結びついた熱帯林保全の検証作業を行った。 今後はこのデータベースをさらに充実させてそれを活用することで、20世紀の熱帯林産物のポリティカルエコロジー研究を進めたい。
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