研究分担者 |
米田 国三郎 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (50001631)
志賀 直信 北海道大学, 大学院・水産科学研究科, 助教授 (30091466)
目黒 敏美 北海道大学, 水産学部, 教授 (60002341)
BOWER John 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助手 (10312406)
山本 潤 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助手 (10292004)
|
研究概要 |
水中に存在するプランクトン群集を採集する簡単な方法として、プランクトンネットによる曳網がある。データの互換性を保つために北太平洋標準ネット(ノルパックネット)が広く使用されている。本手法は,荒天時には,ワイヤ傾角が40度以上となり,過小,過剰曳網となる可能性があるが比較的容易に行えるため,多少の荒天にも関わらず観測船の大小に関わらず実施され,長期的なデータセットが多く存在する.そこで本研究では,ノルパックの採集特性とその長期的なセータセットの特性を検証した.加えて,多層を同時に曳網可能なMTDネットや,卵・稚仔調査で使用頻度の高いボンゴネット,リングネットなどの採集特性と検証した. 具体的には年度内で(12-14年度3ヵ年)に,下記の項目について研究を実施した. ・北大水産学部附属練習船おしょろ丸の北洋航海時において,経度180度線とべーリン海でのノルパックネットを用いたプランクトン採集を行った.さらに,両海域におけるノルパックネットによるプランクトン資料の長期的な解析を行った. ・同アラスカ湾内において,MTDネットを用いて当該海域の鍵種である頭足類幼生を採集した. ・函館海洋気象台"高風丸"の1978-1994年夏季三陸沖においてノルパックネットを用いて採集されたプランクトン資料の解析を行った. ・人口ふ化によって得られたスルメイカの卵,ふ化幼生を用いて調査で使用頻度の高い調査網地に対する保持をしらべた.さらに,鳥取県水産試験場試験船第一鳥取丸を用いて,再生産海域の一つである隠岐諸島周辺海域でスルメイカ幼生の採集を行った.
|