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2001 年度 実績報告書

海洋生物資源の定量的迅速評価のための音響計測手法を用いたGISの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12660162
研究機関東京大学

研究代表者

小松 輝久  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (60215390)

研究分担者 稲垣 正  東京大学, 海洋研究所, 教務職員 (00151572)
キーワード地理情報システム / 音響計測 / 計量魚群探知機 / サイドスキャンソナー / 浮魚 / 中深層性魚類 / 資源量 / 藻場
研究概要

本年度は,平成13年5月に表層の浮魚資源であるキビナゴ資源の分布を音響を用いて計測するために,神奈川県水産総合研究所所属調査船江ノ島丸を用いて和歌山県串本周辺海域において調査を実施した.しかし,調査期間中ずっと天候が悪く,1回の分布調査を実施することしかできなかった.調査を実施したときには,魚種確認のために集魚灯を用いてキビナゴを採集した.平成13年7月,10月および11月に伊豆諸島海域の海山に分布するキンメダイ資源を音響を用いて調査した.魚種確認のための釣りによる魚種確認調査を実施し,ほぼキンメダイしか分布していないことを確かめた.この結果,代表的な海山であるナカンバでは約300トンのキンメダイが分布することを明らかにすることができた.これらの結果は、速報として神奈川県水産総合研究所を通じて水産経済新聞に発表した.海草および海藻分布については,計量魚群探知機を用いて得られる波形から海藻,海草,砂地,岩盤を区別し,推定する人工知能を用いたアルゴリズムを開発した.そして,開発したソフトウエアを用いて東京大学理学部附属臨海実験所で現地調査を行ない60-70%の精度で推定できることが確認された.さらに,平成13年12月に音響を用いて広域に藻場を推定することができるサイドスキャンソナーを使用し,小網代湾に分布するタチアマモ藻場の水平分布を推定する調査を行ない,速やかにGIS上に取り込むことができるか確認するための実験を行ない,可能であることが明らかとなった.以上,本研究計画で予定していた,浮魚,中深層性魚類のキンメダイ、浅海の海草、海藻などの分布について一応の成果を得ることができた.来年度は,取得したデータをオンラインあるいはほぼリアルタイムでGIS上に取り込みを行なうためのソフトウエアの開発を行なう予定である

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Komatsu, Teruhisa: "Assessment of Beryx splendens biomass around Nakanba Seamount in the Izu Archeplago, Japan, by echosounder"Fisheries Science. (印刷中).

  • [文献書誌] Komatsu, Teruhisa: "Mapping of seagrass and seaweed beds using hydro-acoustic methods"Fisheries Science. (印刷中).

  • [文献書誌] 川井 浩史: "ナホトカ号重油流出事故の潮間帯生態系への影響.汚染影響調査から長期モニタリングへ"遺伝. 55・4. 92-97 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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