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2001 年度 実績報告書

組織培養及び細胞融合による寒天・カラゲーナン資源海藻の選抜と品種育成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12660179
研究機関北里大学

研究代表者

小河 久朗  北里大学, 水産学部, 教授 (20005656)

研究分担者 難波 伸由  北里大学, 水産学部, 講師 (20296429)
キーワード寒天藻 / カラゲーナン藻 / 組織培養 / 品種改良
研究概要

今年度は、組織培養に重点を置いて研究を行った。材料には寒天藻としてハリガネ、ナンブグサ、オゴノリを、カラゲーナン藻としてツノマタをそれぞれ用いた。組織培養用の培地には海藻類一般に使われているPES培地を基本に、これに植物ホルモンとしてオーキシン系の2,4-D、IAA、NAAを、サイトカイニン系のKinetinを添加した。その濃度は0.01mg/L、0.1mg/L、1mg/Lの3段階とした。藻体はそれぞれ約1mmの長さの切片にして培養に用いた。培養の温度条件は8℃、15℃、20℃とし、日長条件は12時間:12時間の中日条件とした。
ハリガネでは8℃、15℃で藻体の断面の柔組織から新芽が形成され、6ヶ月後には新芽の先端は叉状または三叉状に生育した。このとき新芽形成は先端方向の切断面のみみられ、皮層部ではみられなかった。また植物ホルモンの影響はなかった。オゴノリでは3ヶ月後に8℃、15℃で藻体の断面の柔組織からと側面から新芽の形成がみられた。植物ホルモンは、2,4-Dで効果がみられた。ナンブグサでは新芽形成は他の寒天藻に比べて速く、すべての培養条件下で1週間以内にみられた。また切片の断面と側面から新芽は形成された。植物ホルモンは2,4-D、IAAで効果がみられた。ツノマタでは藻体の切片の殆どが培養後、数日で変色して腐敗してしまった。しかし15℃で培養したものでは、変色しても6ヶ月後に藻体断面の柔組織から新芽を形成した。植物ホルモンは2,4-Dで効果がみられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小河久朗: "ハリガネ、ナンブグサの組織培養"水産増殖. 50. (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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