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2002 年度 実績報告書

バイオビジネスにおける経営行動評価の統合理論と実践的ケーススタディの開発

研究課題

研究課題/領域番号 12660206
研究機関東京農業大学

研究代表者

門間 敏幸  東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (30318175)

キーワードバイオビジネス / 経営者能力 / ケース・メソッ / トップマネジメント / 意思決定
研究概要

本年度は研究の最終年度にあたるため,これまでの理論的な成果を集大成するとともに,実践的なケースの開発とその活用・評価を行った。得られた成果の概要は,次のとおりである。
1)バイオビジネス教育におけるケース・メソッドの意義を,主としてトップマネジメントの意思決定メカニズムから企業経営を探るという視点に基づいて整理した。
2)次の6つのケースを開発し,その有効性を大学のゼミ教育で実証した。
(1)先進農家の成功ケース(日本一のイチゴ生産農家の技術と人的ケットワークの重要性分析)
(2)農業法人の成功ケース(高生産性施設園芸経営の成功要因とリスク管理の重要性分析)
(3)酒造会社の成功ケース(大分県の酒造会社・三和酒類における「いいちこ」のヒット要因の分析)
(4)調味料メーカーの成功ケース(日本食研の急成長の秘密とニッチマーケティング戦略の重要性分析)
(5)種苗メーカーの成功ケース(みかど育種農場における技術革新と国際化戦略の重要性分析)
(6)造園メーカーの成功ケース(日比谷アメニスにおける「環境の時代」の先取りにより市場創造の分析)
これらの開発したバイオビジネスケースを学生のゼミナール教育で1年間活用し,その成果を評価した。その結果,こうしたケース教育のメリットとして,(1)リアリティーの高さ,(2)全て事実なので理解しやすい,(3)実際の経営を学べる,(4)積極性の向上等について多くの学生が指摘した。一方,問題点としては,(1)成功例だけでなく失敗例はが必要,(2)討論が難しい,(3)特定の人での討論になってしまう,といった問題が指摘された。こうした評価と経験をもとに,バイオビジネスケース教育を成功するための要因を,(1)ケースの内容,(2)教師の役割,(3)討論の進め方の3つの側面から整理した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 門間敏幸, 木原高治, 井形雅代, 後藤一寿: "バイオビジネス-トップランナーへの軌跡-東京農大型バイオビジネスケース(NBC)"家の光協会. 197 (2002)

  • [文献書誌] 日本農業経営学会編 門間 敏幸他 21名執筆: "書名:新時代の農業経営への招待-新たな農業経営の展開と経営の考え方 執筆分担部分のタイトル:農業構造の変動と農業経営の将来動向"農林統計協会. 233(8-19) (2003)

  • [文献書誌] 新井 肇, 門間敏幸, 杉本隆重編著: "バイオビジネス2-伝統と革新の継承者-東京農大型バイオビジネスケース(NBC)"家の光協会(印刷中)(未定). (2003)

  • [文献書誌] 門間敏幸, 後藤一寿他110名: "書名:新実学最前線-生命をまもる農学-執筆分担部分のタイトル:リーダーや社長の資質を科学的に解明"東京農業大学出版会(未定). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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