研究課題/領域番号 |
12660236
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物環境
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
渡辺 兼五 東京農工大学, 農学部, 教授 (30015086)
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研究分担者 |
齋藤 高弘 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (50221990)
東城 清秀 東京農工大学, 農学部, 助教授 (40155495)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2001
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キーワード | 生物系廃棄物 / コンポスト / 温室効果ガス / ホテイアオイ / ミニトマト / 二酸化炭素同化 |
研究概要 |
1年目はコンポスト化過程で排出される温室効果ガスを回収して、それを利用するためのシステムについて検討した。また、室内の実験においてガスを回収して得られた養液を用いて藻類の培養実験を行い、その影響について検討した。2年目はそのシステムを利用して、実際に栽培等の実験を行い、システムの有用性を実験的に確認した。 コンポスト化過程で排出されるガスの成分と発生量を調べるとともに、その中の主要成分である二酸化炭素の利用について検討した。ガス成分を連続的に測定するため、二酸化炭素センサーとアンモニアセンサーを排出口に取り付け、一定時間間隔で記録した。 コンポスト化の材料として牛糞14kg、おが屑1.5kg、種堆肥0.5kgを用いた。発酵直後から二酸化炭素並びにアンモニアの発生が見られ、発酵開始から15日間の発生量は二酸化炭素576g(166g/kg乾物質量)、アンモニア6.4g(1.8g/kg乾物質量)であった。 二酸化炭素の利用としてホテイアオイ生産による同化を検討した。0.64m^2の透明水槽3箱に30株のホテイアオイを供試して栽培実験を行った。コンポスト化で発生するガスを一旦土壌槽に流しアンモニアを吸着させて除去した後、ホテイアオイの栽培水槽に流しながら栽培した。栽培には水耕栽培で標準的な養液を使用した。二酸化炭素濃度は500〜1500ppmの範囲で推移したが、ホテイアオイは特に生育障害も受けずに生長し、15日間の栽培でホテイアオイにより同化された二酸化炭素は97g(28g/kg乾物質量)であった。 また、ミニトマト栽培による二酸化炭素の利用について検討した。前述のコンポストガスを流した実験区と普通の空気を流す実験を設けて実験を行ったが、コンポストガス実験区では水蒸気濃度が高く途中で生育障害が発生したため、比較データは得られなかった。
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