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2001 年度 実績報告書

反芻家畜における天然油脂添加飼料によるメタン放出量の抑制と肥育効果

研究課題

研究課題/領域番号 12660240
研究機関山形大学

研究代表者

高橋 敏能  山形大学, 農学部, 教授 (70113959)

研究分担者 堀口 健一  山形大学, 農学部, 助手 (30282247)
キーワード反芻家畜 / 消化率 / ナタネ油 / エゴマ油 / 天然油脂 / メタン産生 / 不飽和度 / リノレイン酸
研究概要

1.In vitro培養法による各種油脂添加のメタン産生抑制効果と消化率に及ぼす影響
第一胃フィステル装着メン羊に粗飼料(イタリアンライグラス乾草)と濃厚飼料(市販配合飼料)を2:8の給与比として,体重の2%の乾物量を給与した.第一胃内液を採取して6時間培養して気相部のメタン産生量と乾物消失率を測定した.添加した油脂は,ナタネ油,グリセリン,オレイン酸,リノール酸及びリノレイン酸とし,油脂の添加量を乾物の5%とした.乾物1kgのメタン産生量を無添加に比較すると,ナタネ油11.5%,オレイン酸2.7%,リノール酸4.0%及びリノレイン酸3.1%,それぞれ,減少したが,グリセリン添加により11.5%増加した.グリセリンはメタン産生抑制効果を持たないが,油脂は抑制効果があることを示した.しかし,メタン抑制効果の強度と油脂中の不飽和度と乾物消失率の関係は明らかでなかった.
2.メン羊におけるグリセリン及び不飽和度の異なる天然油脂添加によるメタン抑制効果と消化率の関係
メン羊4頭を供試し,粗飼料(イタリアンライグラス乾草)と濃厚飼料(市販配合飼料)の給与比を2:8として,乾物で体重の2%を給与した.無添加,グリセリン,サフラワー油(高オレイン酸油脂)及びエゴマ油(高リノレイン酸油脂)を5%添加する4処理を設定した.無添加に比較した乾物摂取1kg当たりの呼気からのメタン産生量は,グリセリンとサフラワー油添加により変化がなかったが,エゴマ油を添加すると減少する(p<0.10)傾向だった.しかし,エゴマ油添加により粗脂肪と可溶無窒素物の消化率が低下したため,可消化乾物1kgと可消化有機物1kg当たりのメタン産生量は4処理間に有意な差がなかった.
今後,消化率を低下させない量の不飽和度の高い天然油脂を添加してメタン産生抑制を検討する必要がある.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Horiguchi: "Control of methane emission from expiratory gas by supplement of rapeseed oil in sheep fed with different ratios of roughage and concentrate"Proceedings of 1st International Conference on Greenhouse Gases and Animal Agriculture. 359-352 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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