• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

プリン化合物はニワトリの飼料摂取量を抑制できるか

研究課題

研究課題/領域番号 12660241
研究機関信州大学

研究代表者

唐澤 豊  信州大学, 農学部, 教授 (30060528)

キーワードアデニン吸収 / RNA飼料 / ニワトリ / 摂食抑制 / アデニン飼料
研究概要

RNAを摂取したときニワトリ中雛の腸管内にアデニンが遊離することをこれまでに明らかにしたが,このとき吸収されるアデニンがニワトリとって悪影響を及ぼすほどの量であるかどうかは明らかになっていない。そこで,中雛に10%RNA添加飼料を摂取させ門脈血中のプリン化合物量を測定することによって遊離され吸収されるアデニン量を明らかにし,この量と摂食抑制などの悪影響の程度との関係を比較検討した。
約2ヵ月齢の産卵タイプの中雛雄に10%RNA添加飼料あるいは0.96%アデニン添加飼料を5日間自由摂取させ,給与6日目に尾腸間膜静脈に門脈血採取のためカテーテルを装着した。8日目と9日目に約10gの飼料をそ嚢内に投与して,0,1,2時間後,あるいは0.5,1.5,2.5時間後にそれぞれ門脈血を採取した。採取した血液中のプリン化合物の濃度は高速液体クロマトグラフィーで分析した。
その結果,門脈血中に出現する遊離アデニン量は少なく,大部分が尿酸として吸収された。門脈血中に出現したアデニン量は10%RNA添加飼料に含まれているアデニン量の35%に相当する量で,0.34%アデニン添加飼料を給与したときに吸収されるアデニン量に等しいことが明らかになった。したがって,10%RNA飼料給与時の摂食や成長抑制を引き起こすにはこのとき遊離吸収されるアデニンでは少なすぎ,アデニン以外の要因がRNA給与時の摂食抑制などの悪影響の出現に関与していることが考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Karasawa, Y., Takasaki, K., Koh, K.: "Effects of dietary adenine on growth, feed intake, purine excretion and tissue purine concentrations in growing chicks"Journal of Poultry Science. 39. 285-291 (2002)

  • [文献書誌] 唐沢 豊, 高碕健一, 神 勝紀: "飼料へのアデニン添加が中雛の飼料摂取量および成長に及ぼす影響"日本家禽学会誌春季大会号. 39. 38 (2002)

  • [文献書誌] 高碕健一, 唐沢 豊, 神 勝紀: "ニワトリの消化管における資料中核酸の分解"日本家禽学会誌秋季大会号. 39. 19 (2002)

  • [文献書誌] 高碕健一, 唐沢 豊, 神 勝紀: "ニワトリ中雛におけるRNA飼料給与後のアデニンの吸収"日本家禽学会誌春季大会号. 40. 45 (2003)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi