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2001 年度 実績報告書

モノクローナル抗体を利用した一酸化窒素測定

研究課題

研究課題/領域番号 12660275
研究機関大阪府立大学

研究代表者

津山 伸吾  大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (00094508)

キーワード可溶性グアニル酸シクラーゼ / モノクローナル抗体 / 一酸化窒素
研究概要

一酸化窒素(NO)は唯一の標的タンパク質である可溶性グアニレートサイクラーゼ(sGC)のbeta-subunitのHis-105に結合するhemeに結合し、その活性を100倍以上に上げる。しかし、hemeは一酸化炭素(CO)にも結合し数倍の活性上昇を招く。著者が作成した、モノクローナル抗体mAb3221はNO-sGC複合体には結合能が高いが、CO-sGCには低い、しかし近年sGCの活性化試薬として知られてきたYC-1は単独では10倍程度のsGCの活性化だが、COと共存させるとおよそNOと同程度の活性化がみられることが解って来た。この際のmAb3221の結合親和性はNO単独の場合と変わらなかった.従って、YC-1のような薬剤が存在する場合にはNOをsGCに捕捉し、これを抗体mAb3221で検出することに問題が生じることになる。しかし、hemeoxigenaseから産生するCOと一酸化窒素合成酵素が産生するNOだけの存在では本抗体を用いてNOを検出することは可能であった。又、昆虫細胞を用いたsGCの発現タンパク質はNOで約200倍の活性上昇が認められ、牛肺のsGCよりその活性化が高いことから、NOの検出に昆虫細胞の発現タンパク質を用いれば、より高感度のNO検出が可能であることが解った。この原因は牛肺にはhemeが結合出来ないbeta-subunitのスプライシング産物があることが原因であると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 末松誠, 加柴美里, 石川真美, 津山伸吾: "一酸化炭素によるNO-cGMP系の調節とその血管作動性の二面性"生化学. 73・8. 655 (2001)

  • [文献書誌] 仲田美穂, 竹中重雄, 津山伸吾: "牛肺可溶性グアニル酸シクラーゼB_1サブユニットの新規スプライシング産物の構造と機能"生化学. 73・8. 893 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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