• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

イオンチャネルの機能に対する水の役割

研究課題

研究課題/領域番号 12670053
研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

久木田 文夫  岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (40113427)

キーワードイオンチャネル / 水 / 構造 / 浸透圧 / 粘性 / イカ巨大神経線維 / 蛋白質のゆらぎ / 電位センサー
研究概要

電位依存性イオンチャネルの開閉時間は溶液の物理的な特性(粘性・浸透圧)により決定されている。イオンチャネル蛋白質が真空中ではなく水の中で動作するゆえんである。一方で、脂質2重膜の物理的性質は動作時間に関与していない。本研究では、Naチャネル及びKチャネルの動作時間に対する非電解質効果をイカ巨大軸索を用いた実験で詳細に調べ、両者における効果の差違から、イオンチャネルの構造特にポアの構造に対する新たな情報を得ることを目指した。特に、既に発表されているKチャネル・ポアの3次元構造に則して、非電解質・水のポアに対する効果を理論的に解析することを目指した。
実際の実験データでは、電位センサーに対する粘性の効果は、Na及びKチャネルで同様に観察される。これはイオンチャネルの電位依存性開過程はタンパク質の揺らぎの特性に根ざした構造変化であることで説明できた。ポアに対する効果は、Naチャネルでは浸透圧増加で閉じ易くし、逆にKチャネルでは開き易くした。Kチャネルでは水を含むポア内容積が、常識とは逆に開状態では小さくなることを示している。Kチャネル・ポアの3次元構造に則して考えると、可能なモデルである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 久木田文夫: "膜電位依存性イオンチャネルの開機構に対する水の効果"生物物理. 40(3). 185-190 (2000)

  • [文献書誌] Kukita, F.: "K^+channel opened by a water activity decrease"Jpn J Physiol. 51S. S183 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi