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2000 年度 実績報告書

新規アポトーシス調節蛋白質ASCの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 12670109
研究機関信州大学

研究代表者

相良 淳二  信州大学, 医学部, 助教授 (10225831)

研究分担者 谷口 俊一郎  信州大学, 医学部, 教授 (60117166)
キーワード細胞死 / アポトーシス / 炎症 / 感染 / ガン / メチレーション / pyrin / CARD
研究概要

ASCは2つの領域から構成されている。C末側にアポトーシス実行分子どうしの結合に関わるCARD(caspase-recruitment domain)領域、N末側には家族性地中海熱(炎症発熱を特徴とする)の原因遺伝子産物pyrinのN末部分と相同性を示す領域(PYD;pyrin-homology domain)が存在する。私達は、PYDに同種結合活性があり、PYD-PYDの結合によって多量体形成がおこることを実験的に証明した(BBRC,Jan.2001)。アポトーシス実行分子に存在する同種分子どうしの結合に関わる領域として、CARD、DD(death domain)、DED(death effecter domain)が知られていたが、PYDは新しい結合領域であることを示している。最近、遺伝子データベース解析の専門家であるStaub E(Germany)とGodzik A(USA)の2つのグループは、PYD(彼等はDAPINまたはPAADと呼んでいる)を持つ分子に、ASC、pyrinを含めてヒトで6種類存在することを明らかにした(Trends in Biochemical Sciences,Feb.2001,vol.26,pp83-85、pp85-87)。また、StaubはウイルスがコードするPYD蛋白質の存在も明らかにしている。最近、劇症肝炎や虫垂炎などの炎症部でASCの発現上昇がおこることがわかった(投稿準備中)。以上の結果は、ASCがPYDファミリー分子とCARDファミリー分子をつなぐアダプター分子であること、炎症とそれに関連する細胞死と深く関わっていることを示唆している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Masumoto J, 〜: "Pyrin N-Terminal Homology Domain- and Caspase Recruitment Domain-Dependent Oligomerization of ASC."BBRC. 280. 652-655 (2001)

  • [文献書誌] Masumoto J, 〜: "Murine ortholog of ASC, a regulator of apoptosis, exhibits restricted distribution in developing mouse embryos."Exp Cell Res. 262. 123-133 (2001)

  • [文献書誌] Ayukawa K, 〜: "La autoantigen is cleaved in the COOH-terminus and loses the nuclear localization signal (NLS) during apoptosis."J Biol Chem. 275. 34465-34470 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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