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2001 年度 実績報告書

胚性幹細胞の全能性を維持するOct6変異体の分離

研究課題

研究課題/領域番号 12670121
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

西本 正純  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (00265406)

研究分担者 禾 泰壽  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (60101937)
キーワード胚性肝細胞 / Oct-3 / オクタマーファクター / 多能性 / 未分化状態 / POU-ドメイン
研究概要

胚性幹細胞(ES細胞)は多能性を持つ、即ちあらゆる組織、細胞に分化しうることが知られており、この固有の性質維持には、一つにはオクタマーファクターと呼はれる転写因子群に属するOct-3が重要な役割をしていることが知られている。そこで私は今回配分された研究費を利用して、Oct-3のいかなる構造上の性質により、その多能性が維持されているのかについて研究し、その結果についてここに報告する。
ES細胞には、オクタマーファクターと呼ばれる転写因子は、Oct-3の他に、Oct-1、Oct-6の計3種類が発現していることが知られているが、未分化維持が可能なものはOct-3のみであることがすでに知られている。それではなぜ他のオクタマーファクターでは未分化能は維持できないのか、つまり、Oct-3固有の性質とは何か探るためにOct-3とOct-6のキメラタンパク質を作製し、Oct-3のどの領域が未分化維持に必須な部位であるかを探ることとした。その際の指標としては、このキメラタンパク質を、Oct-3を欠失させたES細胞に導入しその結果、未分化状態が維持されるか否かを用いることとした。以上の解析の結果、Oct-3によるES細胞未分化維持に必須な領域は、そのDNA結合ドメインのなかの、Linker portionとPOU-specific domainのα-helix1の2つの領域が必須であることが明らかとなった。さらに最も重要な点として、これら2つの領域により規定されるOct-3の固有の性質は、その特有な結合能であることが示されたのであった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nishimoto Masazumi: "Structural analysis of the UTF1 gene encoding a transcriptional coactivator expressed in pluripotent embryonic stem cells"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 285. 945-953 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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