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2001 年度 実績報告書

ヘルパーT細胞Th1/Th2バランスを制御する転写因子の検索

研究課題

研究課題/領域番号 12670140
研究機関高知医科大学

研究代表者

谷口 武利  高知医科大学, 医学部, 助教授 (90127944)

研究分担者 福島 敦樹  高知医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (40281737)
キーワードヘルパーT細胞 / MHCクラスII / ホルボールエステル(TPA) / INFγレセプター / Th1、Th2の誘導 / Lewis, Brown Norway rats / RT-PCR法 / サイトカイン
研究概要

遺伝的背景の異なる2種のラット、ルイスラットおよびブラウンノルウエー(BN)ラットを抗原刺激でそれぞれ特異的にTh1、Th2細胞を誘導し、この誘導過程でTh1/Th2への分化に関与するサイトカインおよびその受容体の変化をmRNAレベルで測定した。ルイスラットでは、IL12p40が強く発現していて、in vitroの抗原刺激でIL12p35/p40共に強く誘導されることが明らかになった。更に、IL12受容体,IFNγ受容体も顕著に誘導されており、その結果、Th1の特徴であるIFNγの増加が見られた。外来抗原の侵入によりマクロファージ、デンドリテイク細胞が、まずはじめにIL12を分泌しナイーブヘルパーT細胞をTh1型に誘導していることが、この系で明らかとなった。(Microbiol Immunol.2001 45:373)
一方、マクロファージにおいてIFNγにより誘導される抗原提示能は、Th1型への誘導にも重要な役割をはたしている。我々は、以前ホルボールエスレル(TPA)により、HLA-DRが著しく増加する現象を発見した。(Immunology 1992,75:15)この原因を明らかにする目的で、STAT1、CIITA、IFNγレセプターの発現レベルを調べた。その結果、この現象はTPA処理によるIFNγレセプターの増加が原因であることを解明した。(J. Immunol.1999,162:4381)そこで更に、IFNγレセプター遺伝子がTPAにより活性化されるメカニズムにつき検討し、そのプロモーター域にTPA-応答エレメントを発見した。(J.Biol Chem 2001,276:37237)

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Sakamoto S, Taniguchi T.: "Identification of a phorbol ester-responsive element in the interferon-gamma receptor 1 chain gene"Journal of Biological Chemistry. 276. 37237-37241 (2001)

  • [文献書誌] Sakamoto S, et al.: "Mechanism for maintenance of dominant T helper 1 immune responses in Lewis rats"Microbiol Immunol.. 45. 373-381 (2001)

  • [文献書誌] Song D., Sakamoto S., Taniguchi T.: "Inhibition of Poly(ADP-ribose) Polymerase Activity by Bcl-2 in Association with the ribosomal Protein S3a"Biochemistry. (in press). (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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