研究課題/領域番号 |
12670187
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研究機関 | (財)冲中記念成人病研究所 |
研究代表者 |
松下 央 (財)冲中記念成人病研究所, 主任研究員 (10201774)
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研究分担者 |
原 重雄 (財)冲中記念成人病研究所, 研究員
原 茂子 (財)冲中記念成人病研究所, 主任研究員
長濱 清隆 (財)冲中記念成人病研究所, 研究員
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キーワード | AGE / RAGE / cyclin D / parathyroid / hyperplasia / adenoma |
研究概要 |
研究初年度は副甲状腺組織でのAdvanced Glycation Endoproducts(AGF)とそのレセプター(RAGE)の発現について焦点を絞って研究を行った。RAGEの発現は抗RAGE抗体(熊本大・医・生化堀内、永井らによって作成されたもの)を用いた免疫組織学的方法ならびに組織から抽出したmRNAを用いたRT-PCRによって確認した。この検討の陽性コントロールスタディとしてヒト肺組織を用いた。現段階では検討した症例は少数であるが、透析症例の副甲状腺細胞の一部でRAGE発現が見られた。 これと平行して副甲状腺細胞の増殖能と年齢との関係を検討するための基礎データを得る目的で各種病変のある副甲状腺組織でcyclinの発現について調べた。これは元井紀子博士(東大・分院・病理)との共同研究である。cyclin D1、D2はともに全て副甲状腺過形成で陽性であった。一方腺腫ではD1(2/6)に較べD2(4/6)の発現率が高かった。またD3は過形成、腺腫のいずれでも陰性であった。上記の結果から副甲状腺腺腫の細胞増殖にはcyclin D2が密接に係わっていることが分かった。
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