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2000 年度 実績報告書

ブドウ球菌ロイコシジン及びγヘモリジン阻害物質,ビトロネクチンの作用機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 12670246
研究機関東北大学

研究代表者

冨田 敏夫  東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (00126129)

研究分担者 神尾 好是  東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00109175)
キーワード黄色ブドウ球菌 / 2成分毒素 / γヘモリジン / ロイコシジン / 阻害物質 / ビトロネクチン
研究概要

黄色ブドウ球菌のロイコシジン及びγヘモリジンは2成分性血球崩壊毒素である。我々は既に、ヒト血清中のγヘモリジン阻害物質を精製してビトロネクチンであると同定した。ビトロネクチンはγヘモリジンのHlg2成分及びロイコシジンのLukS成分に結合して毒素活性を阻害した。本研究では、(1)ビトロネクチンの毒素阻害ドメインを決定するために、プラスミンによってビトロネクチンの限定分解をおこない、分解物を調製用SDSポリアクリルアミドゲル電気泳動によって分画した。各画分のγヘモリジン阻害活性を測定した結果、89番目セリンから始まる38kDaフラグメントが分離され、この38kDaフラグメントはHlg2成分に結合して高分子複合体を形成した。これらの結果から、ビトロネクチンの毒素結合部位はhemopexin1ドメイン及びhemopexin2ドメインに存在することが示唆された。しかし、hemopexin2のC末端側に位置するペパリン結合部位は含まれていなかった。現在、38kDaフラグメントの限定分解物中の阻害活性ペプチドの単離を試みている。(2)ビトロネクチンと毒素(LukS,Hlg2)複合体の構造を解析するために、ビトロネクチンー毒素複合体をショ糖密度勾配遠心法により精製して、両分子のモル比を測定した結果、約6分子のビトロネクチンが1分子の毒素結合して複合体を形成していた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Nakamura,K.,Tomita,T.,Abe,N.,and Kamio,Y.: "Purification and characterization of an extracellular poly (L-lactic acid) depolymerase from a soil isolate, Amycolatopsis sp. strain K104-1"Appl.Environ.Microbiol.. 67巻. 345-353 (2000)

  • [文献書誌] Sawada,H.,Yanagida,K.,Inaba,Y.,Sugiya,M.,Kawase,T.,and Tomita,T.: "Antibacterial activity of novel fluoroalkyl end-capped cooligomers containing dimethyl (octyl) ammonium segments."Eur.Polym.J.. (in press). (2001)

  • [文献書誌] Nguyen,A.H.,Tomita,T.,Hayashi,T.,and Kamio,Y.: "A DNA inversion in the tail fiber gene alters the host range specificity of carotovoricin Er, a phage-tail-like bacteriocin of Erwinia carotovora subsp. carotovora Er."Mol.Microbiol.,. (in press). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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